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妄想物語 智の恋 風を感じて その25
「伊豆にツーリング行ってたんだって?」

「ええ」

「行きたいなあ
一緒に走りたいなあ」

「そうね
免許取れたの?」

「あと少し…
実地の時間がなかなか無くて」

「忙しいものね」

「うん」

「取れたらバイク買うんでしょう?」

「そうそう
どこで、買ったら良いのかな」颯を見ながら言ったので颯が答えた

「だったら知り合いのショップありますよ
親父さん親切です」

「紹介してくれる?」

「一緒に行きましょうか
俺も見たいし」

「頼もうかな」

「わかりました
いつでも連絡してください」

「ありがとう」

颯も楽しそうだわ
私は二人のやり取りが微笑ましくて嬉しくなる

「楓さんの写真見たよ
俺のスマホに入ってる」

「颯……修正してくれたよね?」

「ん?ああ……そのまま送ったけど?」

「嫌だわ
まあどうせ おばさんだから良いんだけど」
そう大きなひとり言を言った

「なんで?すごく綺麗だったよ……」

「え?」

「海が……なんてね
楓さんも海も」

「またまた~」

冗談でも嬉しい
お連れの方も笑っている

「ねえ?颯君だって自慢のお袋さんだよねえ?」

「そうですね
まあそう言っとかないと後で怒られるから……」

私の話で盛り上がっていると颯がスマホを手に取り言った

「すいません
ちょっとゼミの先輩から電話が来ていて……
外します」

「失礼ね あなたは……」

「すいません」

颯が部屋を出るとすぐ、智くんが言った

「楓さんの電話番号知りたいんだけど良いかな」

「電話番号?」

「メールアドレスを知りたいけど
時間がないから」

「颯からお知らせしますよ」

「駄目だよ
颯くんには、内緒で楓さんと連絡取りたいんだから」

「なんで?」

「息子さんに中継してもらうのは、ちょっとね……
言ってくれる?電話番号」

「はい じゃあ……」

なんだか、よくわからないまま電話番号を言った
智くんは、自分のスマホに打っているようだ

「あれ?今、かけたんだけど繋がらない?」

「電話帳以外からは繋がらないから」

「じゃあ俺の番号入れてよ」

そう言っているときに颯が戻ってきたので
その話は、そこで終わった

私は、一瞬の沈黙をごまかすように、手にしているスマホの画像を探す振りをした

「あったわ
晴れていて海がすごく綺麗だったのよ

「ほんとだ
釣り船いるじゃん」

「釣りしてる人たくさんいたわ

「行きてえなあ」

「ふふ……」

颯も一緒になって笑っていた




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satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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