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妄想物語 智の恋 惹かれる その3
乗客は駅員が梯子を持って来るのを待ち整然と電車から降りて行く
俺が先に降りて彼女に手を差し出すと
細い足が震えながら梯子を降りて来た

線路脇には石があるので歩きにくい
ヒールを履いている彼女はゆっくりとしか歩けなかった

「バッグ持つよ」と言い彼女の大きいショルダーバッグを持ってやる

「掴まって良いよ」

腕に掴まれるように肘を曲げるとしっかりと掴んできた

「すいません
会ったことがあるなんて
図々しい事、言っちゃったわ」

「良いよ
俺は何度も君を見かけてたよ
いつも窓の外を見てるよね」

「え?わかりますか?」

「うん
何を見ているのかなって思ってた」

「ええ……」

そう答えるだけで
黙ってしまった

「別に良いんだ
話したくない事もあるよね」

「ええ……
私もあなたの事を何回か見かけてました
いつもマスクしてますよね」

「うん」

「花粉症?」

「まあね」

「ふふふ
話したくない事もあるわよね」

「そうだね」

俺達は端から見たらカップルに見えるだろう
腕を組んで彼女を支えながら歩いているんだから
そう見えるかもしれない

彼女は、俺が誰だか気付いていないようだった
名前を言ってもわからないのかしれないが
それはそれで寂しいと言うか
複雑な気分だ

後ろから来た男が舌打ちしながら俺達を抜いて行った
そのとき彼女にぶつかったのか
彼女は、よろけて俺の腕を強く掴んだ

「大丈夫?」

「ええ」

20分位歩いて駅に着きホームの端の階段を登った
その駅から他の路線の駅に臨時バスが出るという案内があった
俺はさすがにバスには乗れないだろうと思い
近くに住んでいる友達に知らせたら
車で迎えに来てくれる事になった

彼女にその車で送ろうかと話した







テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

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satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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