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妄想物語 智の恋 惹かれる その2
え?という顔をされた

マスクしているのにバレたのかと思ったが違うようだ
微かに会釈をしたような気がした


彼女が降りる前に俺の降りる駅になり
ドアに向かうときに彼女を見たが
もうこちらを向かなかった

気になりながらも
出会いなんてそう簡単には行かない
こうやって数えきれない程
かすかに近付き離れて行く事を繰り返すんだ
彼女とはもう会う事は無いんだろう
なぜ気になってしまったのかもわからないままだった

仕事の終わる時間がまちまちだったので
あの時と同じ電車には乗れなかった

彼女が車窓に何を見ていたのか
同じ場所に差し掛かると同じように景色を見るのが癖のようになっていた

数日後
時間は違ったがいつもの車両に乗っていると彼女がいた

また窓の外を見ている
その見方は、ぼんやり眺めるというのではなく
目的を持って目を凝らす感じだった

なんとなく目を逸らせずにいると電車が減速した
アナウンスを聞くと何かのトラブルで
暫く止まるという

数分で動き出すだろうと思って待ったが
10分過ぎてもまだ動かなかった

乗客がそわそわし始める
スマホを取り出して電話をかける人も多かった

アナウンスが無いままで
また暫くすると数人が声を上げた

「次の駅に前の電車が停まったままだそうです」

「駅にいる人の方が情報が早いんだ」

「マジかよ」

マジかよ……と俺も思った

やっとアナウンスが流れた
「前の車両が故障の為、駅に停まっております
誘導いたしますので一番近いY駅まで歩いてお戻り頂きます
申し訳ありません」

え?マジ?困るよな
まあこんな時だから俺だとバレても騒ぎにはならないだろうけど

そんな事を考えていたら
彼女がすぐそばに来ていた

「どうしたの?」

「怖くて……
知ってる人、あなたしかいないから」

「え?俺?」

「知ってる人って言うか
会ったことのある人だけど」

「そうだね
何回かここで見かけてたよ」

「ええ」

「大丈夫?
一緒に降りようか」

「ありがとう」






テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

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satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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