2015-07-31(Fri)

「ほら…ちょっと来いよ」
「待ってて…」
なかなか来ないな
何してるんだ?
さっきから何度も呼んでるのに
今夜の月は、ブルームーンって言って
特別な満月らしい
仕事先で聞いて来たんだ
恋人同士で、この月を見ると
幸せになれるって
ついでにブルームーンって名前のカクテルも買ってきた
ベランダに置いてある椅子に座って
月を見ていた
いくらマンションの最上階だって
まわりには、もっと高い建物がたくさんあるから
早くしないと見えなくなっちゃうよ
「おい…ちょっと来てよ」
「は~い
なあに?」
やっと来た
「見てみ?」
空を指差す
「わあ~大きな月だね
満月なの?」
「うん…綺麗だよね
ブルームーンって言うらしい」
「へえ…
ロマンチックだわ」
「そうだよね
お前と一緒に見たかったからさ」
「うん…
でもなんでブルームーンって言うの?
青くないよ」
「そうだよね
そういう意味じゃ無いらしい
1ヶ月に2回満月になることが
珍しいことなんだって」
「そうなんだ」
「だから奇跡の夜なんだ」
「うん…
ますますロマンチック」
「そうだね
これ飲もうか
ブルームーンって名前のカクテルだよ」
「素敵…珍しいね
こんな事するのって」
「そうか?
ふふふ」
「うん…
嬉しいわ」
「良かった…」
カクテルは、結構強い酒だったから
彼女は、とたんに赤くなった
「真っ赤…」
「だってこれ…強いんだもん」
「可愛いよ
お前は、いつでも可愛い」
「ふふ」
もう少し酔わせてからベッドに連れて行こうか
飲ませ過ぎると寝ちゃうからな
それは困るから
頃合いが難しいんだ
そろそろかな
眠くなっちゃったかな
「入ろうか?」
「うん…眠くなっちゃった」
「だめだよ寝たら…
早く行こう」
「ん?」
「おいで」
「うん」
急いでベッドに連れて行く
彼女を見ると笑ってる
「嘘ついたな?」
「ふふ
智さん…慌ててる」
「なんだよな」
「幸せ…」
「うん…
もっと幸せにしてやる」
優しくキスをすると
彼女の舌が俺を溶かしていった…
いつも応援ありがとう♪

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