2015-02-28(Sat)

昨日も遅くまで仕事だったと話した直後
私の話に相槌を打たなくなった彼を見たら
重ねた腕を枕にして眠っている
そっと近づき顔を見つめる
長い睫毛
二重まぶたの目は閉じていても綺麗なのね
眉の形もすっと通った鼻筋もきれい
生まれながらの美形な人っているんだわ
鼻を指でなぞりたくなって我慢する
眠っている無防備な彼をずっと見ていたい
髪を撫でたい
頬にキスしたい
そう思い始めると少しずつ近づいていく体を止められなくなった
あと少しで頬にキスできると思った瞬間
彼が目を開けた
びっくりしてそのまま動けなくなった
「起きてたの?」
「うん
獲物が罠にかかるのを待ってた」
そう笑いながら言うと私の腕を掴んで引っ張った
素早く体を越し
私の体を反転させる
自分の膝の上に後ろ向きになった私を座らせ抱き締める
「簡単なんだな
この獲物を捕まえるのは…」
「やめて…」
「やめない
これからゆっくり食べてやるぞ」
「こんなことする人だなんて思わなかったわ」
「男はみんな狼なんだよ」
そう言って私の首筋にキスをした
熱い吐息にたちまち溶けていった
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