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妄想物語 智の恋  フラッシュバック その24
家に帰って紗良に報告した

夜遅くなる日が増えると言うと
全然大丈夫だと答えた

一緒に遊ぶ相手がいるからだろう
もう大人なんだし
お互いに干渉しないで来たので
これで良いのだと思う

私は収入が増えることも嬉しかったが
今まで感じたことがないほど
働くことが楽しかった
いつかやりたかったコーヒー店での仕事に就けたことが
これから先を明るくしてくれている気がした

シフトが変わり
ラストまでいることが増えた

主婦は家族が帰宅するまでという制約があるので
遅い時間は店長の男性と男子大学生のバイトと私の数人で組んでいた

駅の側にある店は11時まで営業している

その日も私とバイトの二人だった
閉店時間が近づいたので
店の外に出してあるボードを片付けていた

「あ…もう終わりですか?
何時までだっけ?」

声をかけられ振り向いた
彼…大野さんだった

「あ…こんばんは
もう閉店ですか」

「あと10分です
豆ですか?コーヒーですか?」

「両方だけど…時間ないよね」

「ちょっとお待ち下さい」

片付けるのを止めて店に入った

「コーヒー何にしますか?
先に選んで…
それから豆を挽きますから」

「そうですか?
じゃあ…マンデリンをホットで」

「わかりました
松木くん…マンデリン ホットでお願い」

「はい」

「こんな遅い時間までいるんですね
大変だなあ」

「やりたくてやってる仕事だから大丈夫なのよ」

「そう…そういう風に思えるのって良いですよね」

「そうね
豆は?」

「やっぱりマンデリンにしようかな
あれ…無いでしょう?
前に飲ませてくれた…あの」

「ニカラグアの?」

「そうそう
本当に旨かったなあ」

「そう…思い出すわね」

「うん…」

「コーヒーどうぞ」
松木君が声をかけてくれて良かった
そのまま話し込むところだった

「じゃあマンデリンお挽きしますね」


また会ってしまった
また会えて嬉しかった




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テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

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Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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