また会える
もう駄目かと思っていたから
嬉しくてたまらなかった

次の日の昼頃メールした

（智也くんの具合はどう？
夕べは眠れたの？）

すぐに返信が来た

（今、電話しても良いかしら？）

そう送ってきたからすぐに電話した

「夕べは、ありがとう
あなたの顔を見て本当に落ち着けたの
あれから隣のベッドで眠って
朝、看護師さんに起こされるまで熟睡してたわ」

「そうだったの
良かった」

「智也の熱は少しずつ下がってきているけど
しばらく入院するの」

「そう…
昨日会いに行けて良かったよ
仕事で遠くにいたらきっと心配で
しょうがなかったと思う
今日は？ずっと病院にいるの？」

「着替えを取りに一度家に帰るわ」

「その間、智也くんは大丈夫なの？」

「大丈夫よ
病院だもの」

「そうだよね
何時頃家に帰るの？
俺もまた行きたいけど」

「病院に？」

「うん…」

「ありがとう
でも面会時間以外駄目なのよ」

「そうだよな
知ってる
俺もそこに入院してたんだ
ふふふ
厳しいもんね」

「そうね」

「じゃあ病院は、やめとくよ
森下さんの顔を見たい
何時頃家に着く？」

「そうね
2時頃かしら」

「智也くんに何か買って行くから
家に行っても良い？」

「ええ」

「じゃあ2時頃行かせて」

「はい
待ってます」



さてと何か買いに行かなくちゃ
あと2時間もない

急いで支度して
本屋に入った

アフリカの動物がたくさん載っている絵本を探した
もう一冊は、智也くんが病院の幼稚園でよく見ていた工事車両の本にした



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