心配で仕方なかった
会いに行きたかった

きっと伊豆のあの病院だろう

病院のホームページに写る中庭と同じ写真を
送ってくれたことがあったから

メールをした

（大丈夫？君に会いたいよ…
少しでも力になりたいんだ
メール待ってるからね）

1週間メールが来ない
心配だった
いろんな仕事が頭に入らなかった

今までのメールを何度も読み返している

四角い空…今日はどんななんだろう

会いたい
具合が悪くなってしまったんだろうか

数日後メールが来た
でも件名がいつものと違っていた

葵の母です と書いてある
胸騒ぎがする
心臓が早く動き出した
急いで文面を見た

（葵の具合が悪くなりメールができません。
あなたにメールをしたいと言っていますので
代わりに打ちます。

智くん心配させてごめんなさい。
少し具合が悪くなって寝てます。
でもきっとまた写真を送れるように戻るから待ってね｡
いつもあなたの事を考えてます。
今までありがとう。

時々起きれなくなるんです。
いつも励ましてくれているあなたに感謝しています。
また回復したらメールすると思いますので
これからもお友達でいてくださいね。母より）

良かった
きっとまたメールが届くようになるだろう
でも会いたいという気持ちは抑えられなかった

お母さんに宛てて
すぐに返信した

（病院はわかっているんですが
お見舞いに行っても良いでしょうか）

するとお母さんのアドレスを知らせてきた

（大事な話の時は私からしたいのですが
よろしいですか？
体調の良いときにお知らせします）

（はい わかりました。お願いします）



行っても良いのかな？
葵ちゃんからのメールを待つことにした

その日からずっと落ち着かなかった

メールが来たらすぐに行くつもりでいた




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