嬉しかった
私の事を励ましてくれている
メールは本人だったんだ

そうなのかもと思いながらも
なりすましでも良いと思っていた

夢を見させてもらっているんだから
メールだけの付き合いなんだからと

でも本人だったとわかって
ドキドキし始めた

私なんかに何故なんだろう

毎週keiさんの番組と彼の番組宛にメールしていたから？
入院中だとわかって同情してくれたから？

これからもメールして良いのかしら？

明日は治療のあと気分が悪くなってしまう日だけど　がんばろう
彼が応援してくれているんだから



夢に出てきて…と願いながら眠った

「会いに来ちゃった」

「え？どうしてここだってわかったの？」

「いろいろ調べたんだ」

「そんなこと…嘘よ…夢でしょう？すぐに覚める」

「夢じゃないよ…ほら…」

私の頬を両手で挟んでキスされた

「嘘よ…夢でしょう？」

何度も繰り返す私の事を抱き締める

彼の温もりを感じたが目を覚ました
すごい夢見ちゃったわ

ドキドキが止まらない
起床時の血圧が上がっていそう

「検温ですよ…」

ナースの声がした

体温計を引き取りに来ながら血圧を測ってくれる

「いつもより高いわ
具合はどう？
よく眠れた？」

「はい…でも夢をたくさん見たような気がする」

「眠りが浅かったのかな？」

「大丈夫です」

「何かあったら呼んでね」

「はい」




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