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妄想物語 智の恋 凪ぐ 終わり
それから今日まで何回抱き合っただろう

俺はそのたび発見があって新鮮だった
梨夏ちゃんは、いろんな事を覚えて俺を喜ばせた
二人の相性はぴったりだと思う



ポイントに近づいたのでエンジンを止めアンカーを下ろした

「智 お疲れ様」

「おう」

「何飲む?」

「ジンジャエール」

「待ってて」

梨夏が、冷蔵庫のあるラウンジの中に入ると
入れ替わりに涼と藍ちゃんが外に出てきた

「お前ら何してた?」

「え?別に」

「ベッド使った?」

「使わない使わない
人聞きの悪い事言うな」

「怪しいな」

「ここではしないよ」

「ふ~ん」

「どうしたの?」

俺の梨夏が両手にジンジャエールを持って戻ってきた

「はいどうぞ」

「サンキュー」

「仲が良いですねえ」と涼が言うから俺は嬉しくなり、梨夏を見つめた

「そうだよね~」

「うん」

キラキラした瞳で俺を見つめる
吸い込まれそうな気がして目を外せない

ほんの数秒間見つめ合うと二人きりのような気がした

「おい」と涼が大きな声を出した

「え?」

「智ったら……ふふ」

「あっぶねえ~キスしそうになった」

「ふふ」

「幸せそうね」藍ちゃんが笑った

釣りの支度を始め、梨夏と並んで釣糸を垂れる
出港したときは少し波があったが
今はすっかり凪いだ

静かな水面に太陽の光がキラキラしている
水平線までずっと続く海原
遠くには大型の船が浮かんでいる

俺が一番好きな時間だ
横には大事な梨夏がいる

俺の視線に気付き、笑顔になった

「梨夏」

「なに?」

「なんでもない」

「変なの」

幸せだなと噛み締めているとアタリを感じた

「来た~」

やっぱり俺は幸せものだ
釣れた事を喜んでいる様に見せたけれど
梨夏が一緒にいてくれるのが嬉しくて笑いが止まらなかった

終わり











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妄想物語 智の恋 凪ぐ その30
俺は目を離さずに彼女に抱き締めた

「大野さんって意地悪」

「なんで?」

「わかってるのに」

「ごめん」

頬を両手で挟み唇を見つめる

「大野さん……」

「ん?」

「好き」

「俺も好きだよ」

2回目のキスをすると俺の背中に回した手で強く抱いてくる

そのままソファーに寝かした

目を閉じて体に力を入れたまま動かない梨夏ちゃんが可愛くてたまらない

「可愛いなあ~ほんとに」

そう言うと目を開けた

「大野さん……もう一度キスしてくれる?」

「うん」

今までより思いっきり優しくキスして
その先に進んだ

「ほら力抜いて」

「うん」

こんなに可愛いと思う子は初めてだった
俺はリードしていたつもりなのに
いつの間にか梨夏ちゃんにペースを乱されていた
目を閉じていたはずなのに俺を見つめている

またキスをしたくなる

初だと思っていたのに俺の方が先に負けてしまった

女ってわからない
男は女に敵わないと思った



初めての日から、俺は梨夏ちゃんにぞっこんだ
なかなか2度目が出来なくて
彼女の予定に合わせようといつも考えてしまっていた

梨夏ちゃんからも今まで以上に熱いメールが来る
自分の方が好きだという気持ちが強いと思っているみたいだけど、俺は俺の方が強いと思う

そしてようやく2度目がやって来た
目を合わせると二人とも笑ってしまう

「嬉しい」

「そうだね」

「優しくしてね」

「またそういう事言っちゃって~
可愛いいなあ
もっと優しくして欲しいの?
こないだよりも?」

「うん……ううん……大野さんの好きなように」

「ふふ
こんな時でも『大野さん』じゃ困るでしょう?
こないだもアノとき『大野さん』って呼んだよ?」

「じゃあなんて言うの?」

「下の名前で呼んでよ」

「アノときだけ?」

「いや いつも」

「わかった」

そういうと俺の胸に顔を当てて来た

「お願いします」

俺は、ドキッとして少し慌てる
この子のこういうところが堪らない

また丁寧に彼女を抱いた










妄想物語 智の恋 凪ぐ その29
「どこ行こうか」

「そうね」

「俺の家に来る?」

「良いの?」

「うん」

「じゃあお邪魔します」

「一匹も釣れなかったけど、食べるものはあるよ」

「そう?
スーパー寄らなくても平気?」

「大丈夫」

窓を開けて走ると風が気持ち良かった
梨夏ちゃんのサラサラヘアーが風になびいていた



「どうぞ入って」

部屋のドアを開けて梨夏ちゃんを先に入れた

「お邪魔しま~す」

「どうぞ」

「お洒落な玄関ね」

「そうだね」

広目の玄関ポーチと廊下はタイルの種類で区切られているだけだ

手前で靴を脱ぐことを教えて先に進んでもらう

「スリッパ使うよね」

「え?どっちでも」

「あるよ」

俺は、来客用に買っておいたスリッパを並べた

「じゃあお借りします」

「ふふ
なんか大人しくなっちゃった」

「だって
男の人の部屋なんて初めてだから」

「そうなの?」

「うん」

「そっか」

なんだか嬉しくなる
じゃあ、あれも初めてなのかな?

リビングに入るとまた言った

「お洒落だわ
全部自分で選んだの?」

「もちろんそうだよ」

「へえ~センスあるわ」

「そう?」

「うん
座っても良い?」

「どうぞ」

梨夏ちゃんは、革のソファーに座り両手を広げて撫でている

「すごく素敵ね」

「ありがとう」

「テレビの大きさ……すごいわ」

「うん」

さっきまで大人しかったのに今度はよく喋っている
そうか……緊張してるんだな

俺はますます梨夏ちゃんが可愛く思えて
いじめてみたくなった

冷蔵庫からアイスコーヒーを出してテーブルに置いた

「喉乾いてるでしょう?
さっきから喋りっぱなし」

そう言うと、真顔になって俺を見た

「意地悪」

「ふふ……ついね」

「なんでそんなこと言うの?」



しばらく見つめ合った














妄想物語 智の恋 凪ぐ その28
横浜の海釣り公園に来ている
人はそれほど多くは無かったが今日は二人きりだ

周りの様子を気にしながら釣っていた

今日はマスクとキャップで顔を隠している

「ごめんね
人相悪くて」

「大丈夫
素敵だから」

「そう?」

「うん」

潮は悪くなかったが、なかなか一匹目が釣れない

「釣れないね」

「うん
餌変えてみる?」

「そうだね」と小さい声で話す



二時間ほど過ぎたとき
通りがかった4人グループの中の女の子に気づかれた

「あの……大野くん?ですよね?」

「あ……うん」

「わ……本当だ
ファンなんです」

そう言われてありがとうと返事をした

ああ…
もう帰らなきゃ駄目かな
これからたくさん来てしまうかもしれないな

そう思った時、梨夏ちゃんの隣に男が立った
梨夏ちゃんの店のスタッフだ

「ノンちゃん遅くなってごめん」

「え?」

梨夏ちゃんは、彼が自分の本当の名前を呼ばない意味がすぐわかったようだった

「遅いよ~」

「ごめんごめん」

そのスタッフが俺に話しかけ、釣りの状況を聞き始めた
それを見て、ファンだと言った女の子達は離れて行った

「すいません
助かりました」

「いや
たまたま見かけたからさ」

「たまたまですか?」

「いや……実は梨夏ちゃんに話を聞いていたから
来てみたんだ
良いタイミングだった?」

「ありがとうございます
こんな風になっちゃうとね……
もっと来ちゃうと思うから
もういられないかな」

「そう?」

「いつもそうなんですよね」

「じゃあ帰りましょ」と梨夏ちゃんが言ってくれた

「そうだね」

そのスタッフも手伝ってくれて撤収し
駐車場まで三人で歩いた

「駅まで送りますよ」

「いや大丈夫
実は連れがいるんだ」

「あ……そうでしたか
ここまで来てくれてありがとうございます」

「じゃあまた
じゃあね梨夏ちゃん」

「はい
ありがとうございました」

車に乗ると梨夏ちゃんが言った

「きっとデートだったのね」

「そうだったの?
ありがたいよ
今度会ったらよろしく言っておいてね」

「うん」












妄想物語 智の恋 凪ぐ その27
いとおしくて胸がいっぱいになる
帰りの車の中でも目を合わせるたび笑顔になった

ただ一回キスをしただけなのに
もう全てを済ませたような不思議な気持ちだった

「今度はどこに行きたい?」

「そうね……釣りかな」

「そうだよね
どこに行こうか」

「横浜にも釣りできる所あるけど」

「本牧?」

「行ったことあるの?」

「ないけど」

「結構良いよ」

「そこ行こうよ」

「うん
楽しみだわ」

「また店に行くね」

「待ってます」

梨夏ちゃんをマンションの前まで送り
エントランスに入るまで見ていた
振り返り俺に手を振る
俺も手を振った

楽しかった
心が満たされている
これからもこんな気持ちを味わえるかと思うと嬉しかった



悪友の涼と飲んでいる
まさに悪友だ

もうやったか?とニヤつきながら聞いてくる
もう何度目だ

「お前 変なんじゃないか?
羊になっちまった」

「羊かよ」

「そうだろ
今までの狼はどこ行った?」

「羊上等
あの子にはもっと時間をかけてだな……」

「そっちの方がやらしいわ
焦らして熟してからなんてよ」

「うるせえ黙ってろ」

「智ちゃ~ん
俺がもらっちまうぞ」

「黙れ」

ふふ
まだ良いんだよ
ホテルの部屋で肌をくっつけているより
陽を浴びていたい

まあいつかはそうなりたいけど……

涼の言葉は無視して
梨夏ちゃんを思い出しながら飲んだ

まあでもこんな事は俺には珍しいよな
キスだけで満足してるんだから













プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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