2018-04-29(Sun)
毎日顔を合わせ
二人で出掛けることができて幸せな一週間だった
彼の運転する車で遠出もした
葡萄園でワインを買い、部屋に戻って食事を作って楽しんだり
スポーツジムで汗をかいて帰ったりした
日本にいてはこんなに楽しめない事だと思いながら
あと3日、あと2日……と数えていた
私が帰国する日に智も帰ることになっていたが
同じ飛行機にはしなかった
またしばらく会えないと言われ、初めて智の前で泣いた
「どうしたの?」
「大丈夫よ」
「そんな顔しないで」
「うん」
そんな自分に驚いて、これからの恋の辛さを想像して震えるほどだった
智の全てを自分のものにしたい
私だけを見ていて欲しい
きっと醜い嫉妬で溢れるんだろう
それが彼に伝わったらきっと離れていくに違いない
自制心を保ちながら今までのように接していなければならないと、一人で日本に向う飛行機の中で思った
家に帰り、二人で過ごした1週間を思い出しながら日記に記録した
素晴らしい時間だった
この思い出でしばらく一人でも大丈夫な気がした
成田に着いたというメールが届いた
一緒に行った葡萄畑の写真も送ってくれた
澄んだ広い青空が綺麗だった
10日ほど仕事をしたらまたニューヨークに行くと言っていたけれど会えないだろう
それでも電話で話せるからと言ってくれた笑顔を思い出す
離れていても愛して行かれる
時々触れ合えればそれで良い
智の今の状況を考えたら一番良いんだわ
彼の邪魔をしたくない
彼の助けになりたい
そう思えるようになるには時間がかかったが、もう2年になる
半年に一度長い休みを取って彼の所に行った
彼だけ東京に戻り とんぼ帰りしてくる事もある
少しだけ夫を家で待つ妻のような気持ちになり、そう話すと嬉しそうに笑った
「俺の妻?奥さん?女房かな?家内とか?」
「ふふ・・・・・・
楽しいわ」
「短い時間だけどね
悪いね
いつまでもこんなで・・・・・・」
「良いのよ」
「待たせてる」
「うん
でも私はこれで幸せだから」
「ありがとう」
「私の方こそ」
「これからも俺の側にいてくれる?」
「もちろんよ」
「前はね・・・・・・
だいぶ前のことだけど
時々浮ついた気分になってたけど、奈緒美だけだよ」
「うん」
「一番大切な人を大切にしていたいから
どんなことがあっても絶対に浮つかなくなったんだ」
「そうなの」
「うん
いつでも奈緒美の顔を思い出してる」
そう言って私の顔を指で撫で自分に近づけてキスをした
その優しい顔と瞳を見て涙が頬を伝った
終わり
サトシックがたくさん♪




二人で出掛けることができて幸せな一週間だった
彼の運転する車で遠出もした
葡萄園でワインを買い、部屋に戻って食事を作って楽しんだり
スポーツジムで汗をかいて帰ったりした
日本にいてはこんなに楽しめない事だと思いながら
あと3日、あと2日……と数えていた
私が帰国する日に智も帰ることになっていたが
同じ飛行機にはしなかった
またしばらく会えないと言われ、初めて智の前で泣いた
「どうしたの?」
「大丈夫よ」
「そんな顔しないで」
「うん」
そんな自分に驚いて、これからの恋の辛さを想像して震えるほどだった
智の全てを自分のものにしたい
私だけを見ていて欲しい
きっと醜い嫉妬で溢れるんだろう
それが彼に伝わったらきっと離れていくに違いない
自制心を保ちながら今までのように接していなければならないと、一人で日本に向う飛行機の中で思った
家に帰り、二人で過ごした1週間を思い出しながら日記に記録した
素晴らしい時間だった
この思い出でしばらく一人でも大丈夫な気がした
成田に着いたというメールが届いた
一緒に行った葡萄畑の写真も送ってくれた
澄んだ広い青空が綺麗だった
10日ほど仕事をしたらまたニューヨークに行くと言っていたけれど会えないだろう
それでも電話で話せるからと言ってくれた笑顔を思い出す
離れていても愛して行かれる
時々触れ合えればそれで良い
智の今の状況を考えたら一番良いんだわ
彼の邪魔をしたくない
彼の助けになりたい
そう思えるようになるには時間がかかったが、もう2年になる
半年に一度長い休みを取って彼の所に行った
彼だけ東京に戻り とんぼ帰りしてくる事もある
少しだけ夫を家で待つ妻のような気持ちになり、そう話すと嬉しそうに笑った
「俺の妻?奥さん?女房かな?家内とか?」
「ふふ・・・・・・
楽しいわ」
「短い時間だけどね
悪いね
いつまでもこんなで・・・・・・」
「良いのよ」
「待たせてる」
「うん
でも私はこれで幸せだから」
「ありがとう」
「私の方こそ」
「これからも俺の側にいてくれる?」
「もちろんよ」
「前はね・・・・・・
だいぶ前のことだけど
時々浮ついた気分になってたけど、奈緒美だけだよ」
「うん」
「一番大切な人を大切にしていたいから
どんなことがあっても絶対に浮つかなくなったんだ」
「そうなの」
「うん
いつでも奈緒美の顔を思い出してる」
そう言って私の顔を指で撫で自分に近づけてキスをした
その優しい顔と瞳を見て涙が頬を伝った
終わり
サトシックがたくさん♪



