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妄想物語 智の恋 きれいな指で 終わり
5か月後
またこのホテルに智君と来た
華と哲さんの結婚式に出るためだ

それまで二人でどこかに行くときは、日にちや時間をずらしていたが
初めて一緒に飛行機に乗った

いつもの習慣で人目を避けようとする私に彼は言った

「もう良いんだ
誰に知られても構わない
普通にしていたいんだ
良いよね?」

「え?
良いって?どういう意味?」

「バレても構わない」

「大丈夫なの?」

「そうしたいんだ
友達の結婚式に行くのに、こそこそしたくないって思ったんだ」

「そうね」

「俺だってこんなに良い女連れて行くんだぞってね」

「良い女かなあ」

「最高だよ」

「嬉しい」

「ずっと同じ気持ちでいるよ」

「うん……私も」


ホテルの部屋でワンピースに着替えた
智くんは、いつもよりずっとお洒落な服になった

「見たことないくらいカッコいいよ」

「なんか仕事で衣装さんが用意した服を着ている気分だな」

「素敵よ」

「亜子もね」

結婚式では、彼に気付いて握手を求めに来る人達がいたが、気軽に手を差し出していた
隣に私がいることが普通の事のように、自然に会釈をされて嬉しかった

「誰も何も言わないね」

「そういうものだよ
皆、哲と華ちゃんの友達なんだろ?」

「そういえば、そうね
でも私達、どんな風に見られてるのかな」

「当然、恋人同士だろ」

「そうね
私、智君と釣り合ってるのかな」

「俺の方こそ釣り合ってるかな」

「釣り合ってるわ ふふふ……」

華と哲さんは、海の見えるチャベルで式をあげ、皆の前でキスをした

智君は、他の人達に混ざりスマホで写真を撮りに行った

良いな……
哲さんが華を守ってくれるのね
家族になったんだわ

そう思うと涙が出てしまった

華が私を手招きする
哲さんと智君も加わりカメラマンに写真を撮ってもらった

一瞬、こんなことしてを大丈夫なのかと思ったけれど
智君が笑っているから安心した

カメラマンの他、数人にカメラやスマホを向けられたけれど
そのまま4人で笑っていた

「大丈夫なのかな」と
笑顔のまま小さな声で言うと
「俺が話しておいたから外には出ないよ」
と哲さんが言ってくれた

「サンキュ
でも出ても良いんだ
俺が亜子を守る」

「大野くん、かっこいいわ~
『亜子を守る』だって~
亜子をうんと幸せにしてあげてね」

「華……俺達が言われる言葉じゃないの?
俺達が主役なんだからさ~」と、すねた振りをする哲さんがおかしくて4人で笑った

華は最高に綺麗で可愛かった
そして私の隣に立つ智君は、最高に素敵だ

「大好きよ」

「俺も大好きだよ」
見つめ合う私達に
「続きは部屋でしてね」と華が言う

窓の外には青い海と青い空が続いている
二人でいることの不安は消えていた

智君の輝くような笑顔を守りたいと思いながら彼を見ていた


終わり





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妄想物語 智の恋 きれいな指で その49
「明日一緒に潜れるの?」

「うん」

「カズさん来てるのよ
知ってた?」

「うん
亜子ちゃんのこと宜しくって言っておいたんだ」

「そうだったのね
ありがとう」

「明日は大野くんと二人で潜れるんだね」

「うん」

「きれいだよ~
魚がすごいたくさんいるし珊瑚もあるの
昨日はね 船で沖に行ったから海亀も見たわ」

「ふふ
楽しみだな」

「うん」

お互いの顔を触りながらダイビングの話を続けた

「大野くんがここにいるなんて信じられない」

「そう?」

「うん……すごく嬉しくて……」

「亜子ちゃん……」

「大野くん……」

「そろそろ下の名前で読んでくれない?」

「うん
なんて呼ぼう……
智……さん?」

「君でも……」

「智君?」

「良いね」

「なんか恥ずかしいけど……
智君……」

「うん?」

「慣れないなあ」

「徐々にね」

「わかった
徐々に……
ふふ……」



散歩から帰って来た二人とホテル内のカフェで会った
私達を見てニヤニヤしている

「亜子の嬉しそうな顔~」

「だって~」

「良かったね」

「うん」

「二人に報告があるんだ」と哲さんが真面目な顔をして言った

「俺たち結婚することに決めた」

「え?本当?」

「マジかよ」

私達が言うと華が頷いた




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テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 きれいな指で その48
翌日、船で沖に向かった

良く晴れて気持ちが良い
大野くんは、今日どんな仕事をしていて、どこにいるんだろう
昨日はメールする前に眠ってしまった

「大野くんとメールしたの?」

「ううん
寝ちゃったわ」

「亜子らしい
余裕だね」

「そんなことないよ
会いたいし声も聞きたいんだけどね
泡盛頼まれてるからそれは忘れないようにしないと」

「そうだね」

その日は沖まで出て潜った
さすがは沖縄だ
透明度が高いし魚もたくさん見ることが出来た

午後3時頃ホテルに戻ると
華と哲さんは二人で出掛けると言った
一緒に行こうと言わないのが変だなと思ったけれど見送った

部屋のバルコニーに出ると二人が歩いているのが見えたので
大きな声で呼ぶと気が付いてくれて
手を振り合っていると
部屋のチャイムが鳴った

誰かなと思いながらドアを開けた
そこにはキャップを目深に被った大野くんが立っていた

「え?」

驚きすぎて声も出ない
部屋に入って来た彼はキャップを取り、私を抱き締めてキスをした

それでもまだ夢のようで言葉が出て来ない

「亜子ちゃん……会いたかった」

「ゆめ?」

「夢じゃないよ
ほら触ってみて」

そう言って私の手を取り頬を触らせる

「会いたかった」

「私も
でもなんで?
泡盛……」

「うん
福岡にいてさ
明日一日空いて明後日は仕事夜からだし
じゃあ亜子ちゃんの所に行けると思って飛行機に乗っちゃったんだ」

「でもなんで?
教えてくれなかったの?」

「ん?哲には夜遅くメールしたんだけど黙ってたんだな?」

「うん」

「会えて嬉しいよ」

「いつまでいられるの?」

「一緒に帰れるよ」

「本当?
ここに泊まれるの?」

「うん
良いかな?」

「もちろんよ
嬉しい」

「俺なんて今、嬉しくてたまらなくて抱きたくて……」

そう言いながら私をベッドに押し倒した

「亜子……お前は俺のもの」

「ふふ……何言ってるの」

「頂きます!」

ふざけているけれど優しいキスをしてから私に触れた
いつもの大好きなきれいな指で
柔らかい唇で私を溶かしてくれた





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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 きれいな指で その47
沖縄に出発する日まで会えなかった

飛行機に乗る前にメールした

(行ってきます)

華と哲さんと三人で飛行機に乗った
二人は最初の頃のような熱々な雰囲気でなくもう長い間一緒にいる夫婦のように見えた

信頼し合っているとこんな感じになるのかな
そう思えて私は、まだまだなんだなと思えた

那覇空港に到着してからスマホを確認すると大野くんからメールが来ていた

(行ってらっしゃい
哲に頼んでおいたから頼りなよ)

(那覇空港に着きました
すごく良い天気よ
ワクワクしてます)

(無事に着いて良かった 泡盛ね)

(うん
またメールするわ)

(待ってる)

ホテルに荷物を預けてから海に向かった
そこで、伊豆でダイピングを教えてくれたインストラクターと合流した

皆でカズさんと呼んでいるインストラクターと哲さんは、いつの間にか仲良くなっていて、今回同行してくれたのだ

「こんにちは」

「久しぶりだね 亜子ちゃん」

「そうですね」

「大野くんは?来れるって?」

「え?来ませんよ」

そう言うと、哲さんと華が顔を見合わせた

「なに?」

「ううん」

なんだろう?と思っていたが、カズさんに促されて着替えることにした

「華……カズさんが来てると思わなかったよ」

「ん 偶数じゃなきゃね
ペア組んでないと危ないじゃない」

「そうだね」

「あれから潜ってないし」

「うん
カズさんが一緒なら安心だね」

「でしょう?」

「華は哲さんといられるしね?」

「ごめん」

「良いよ」

でもやっぱり大野くんと来たかったな
言えないけれどそう思った

その日は感覚を取り戻す為に浅瀬で潜った
さすがは沖縄だ
透明度も高いし魚もたくさん見ることが出来た

夜、4人で飲みながら明日の予定を聞いた
船で沖まで行くと言う

「大丈夫かな
怖くない?」

「大丈夫だよ
俺が亜子ちゃんと組むから安心して」

「カズと一緒なら大丈夫だよ亜子ちゃん」

哲さんに言われると大丈夫な気がした
飲み過ぎないように早めに切り上げ、それぞれの部屋に戻った

「亜子……また明日ね
楽しみだね」

「うん ワクワクするよ」

「ふふ
7時に声かけるね」

「うん
じゃあおやすみ」

哲さんもおやすみと言い、二人は同じ部屋に入って行った




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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 きれいな指で その46
時々会って食事してホテルに行って、
またしばらく会えなくて寂しくなってということを繰り返していた

会えば会うほど好きになって行く
求め過ぎて自分が辛くなる

これが恋なのよね
これが怖くてなかなか新しい恋が出来なかったんだわ

彼の気持ちは言葉で確認できる
それを信じていれば良いのに
どうしてもっと確かめたくなるんだろう

彼の想いより私の方が強くて深いんだわ
そんなことを思いながらメールを待った

(何してる?)

(何もしてない)

(メシ食った?)

(うん)

会いたくてたまらなくて、でも書けなくて
素っ気なくしてしまう

でも彼はそういう気持ちに気付いてくれる
すぐ電話に変わった

「どうした?
会いたくなっちゃった?」

「うん
ごめんね」

「なんで謝るの?素直で可愛いよ」

「大野くんは、何してるの?」

「今、楽屋
もうすぐ呼ばれる」

「仕事中だったのね
ごめん」

「来週沖縄でしょ?
ほら……元気出しな」

「そうだね
海に潜っている間は、あなたの事を忘れられそう」

「おい………忘れないでよね」

「ふふ
だって他の事を考えていたら危険だわ」

「そりゃそうだけどさ
遠くにいると思うと寂しいなあ」

「ほんと?」

「本当だよ」

こんなちょっとしたことが嬉しくなる
気持ちが落ち着いてくる

「お土産買ってくるね」

「うん
泡盛が飲みたい」

「わかったわ」

「おっ時間だ
ごめん」

「頑張って」

「おう」

忙しいのに電話してくれた事が嬉しかった
そして沖縄の準備をしていなかった事に気付いた

今度いつ会える?
今日は言わずに終わることが出来た
言って困らせたくない
スケジュールを確認して、他の用事をキャンセルさせたくはない

いつも会いたいけれど
我慢することも大事だと最近わかってきた

もっと大人の女になりたかった




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プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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