2018-01-26(Fri)
5か月後
またこのホテルに智君と来た
華と哲さんの結婚式に出るためだ
それまで二人でどこかに行くときは、日にちや時間をずらしていたが
初めて一緒に飛行機に乗った
いつもの習慣で人目を避けようとする私に彼は言った
「もう良いんだ
誰に知られても構わない
普通にしていたいんだ
良いよね?」
「え?
良いって?どういう意味?」
「バレても構わない」
「大丈夫なの?」
「そうしたいんだ
友達の結婚式に行くのに、こそこそしたくないって思ったんだ」
「そうね」
「俺だってこんなに良い女連れて行くんだぞってね」
「良い女かなあ」
「最高だよ」
「嬉しい」
「ずっと同じ気持ちでいるよ」
「うん……私も」
ホテルの部屋でワンピースに着替えた
智くんは、いつもよりずっとお洒落な服になった
「見たことないくらいカッコいいよ」
「なんか仕事で衣装さんが用意した服を着ている気分だな」
「素敵よ」
「亜子もね」
結婚式では、彼に気付いて握手を求めに来る人達がいたが、気軽に手を差し出していた
隣に私がいることが普通の事のように、自然に会釈をされて嬉しかった
「誰も何も言わないね」
「そういうものだよ
皆、哲と華ちゃんの友達なんだろ?」
「そういえば、そうね
でも私達、どんな風に見られてるのかな」
「当然、恋人同士だろ」
「そうね
私、智君と釣り合ってるのかな」
「俺の方こそ釣り合ってるかな」
「釣り合ってるわ ふふふ……」
華と哲さんは、海の見えるチャベルで式をあげ、皆の前でキスをした
智君は、他の人達に混ざりスマホで写真を撮りに行った
良いな……
哲さんが華を守ってくれるのね
家族になったんだわ
そう思うと涙が出てしまった
華が私を手招きする
哲さんと智君も加わりカメラマンに写真を撮ってもらった
一瞬、こんなことしてを大丈夫なのかと思ったけれど
智君が笑っているから安心した
カメラマンの他、数人にカメラやスマホを向けられたけれど
そのまま4人で笑っていた
「大丈夫なのかな」と
笑顔のまま小さな声で言うと
「俺が話しておいたから外には出ないよ」
と哲さんが言ってくれた
「サンキュ
でも出ても良いんだ
俺が亜子を守る」
「大野くん、かっこいいわ~
『亜子を守る』だって~
亜子をうんと幸せにしてあげてね」
「華……俺達が言われる言葉じゃないの?
俺達が主役なんだからさ~」と、すねた振りをする哲さんがおかしくて4人で笑った
華は最高に綺麗で可愛かった
そして私の隣に立つ智君は、最高に素敵だ
「大好きよ」
「俺も大好きだよ」
見つめ合う私達に
「続きは部屋でしてね」と華が言う
窓の外には青い海と青い空が続いている
二人でいることの不安は消えていた
智君の輝くような笑顔を守りたいと思いながら彼を見ていた
終わり
サトシックがたくさん♪




またこのホテルに智君と来た
華と哲さんの結婚式に出るためだ
それまで二人でどこかに行くときは、日にちや時間をずらしていたが
初めて一緒に飛行機に乗った
いつもの習慣で人目を避けようとする私に彼は言った
「もう良いんだ
誰に知られても構わない
普通にしていたいんだ
良いよね?」
「え?
良いって?どういう意味?」
「バレても構わない」
「大丈夫なの?」
「そうしたいんだ
友達の結婚式に行くのに、こそこそしたくないって思ったんだ」
「そうね」
「俺だってこんなに良い女連れて行くんだぞってね」
「良い女かなあ」
「最高だよ」
「嬉しい」
「ずっと同じ気持ちでいるよ」
「うん……私も」
ホテルの部屋でワンピースに着替えた
智くんは、いつもよりずっとお洒落な服になった
「見たことないくらいカッコいいよ」
「なんか仕事で衣装さんが用意した服を着ている気分だな」
「素敵よ」
「亜子もね」
結婚式では、彼に気付いて握手を求めに来る人達がいたが、気軽に手を差し出していた
隣に私がいることが普通の事のように、自然に会釈をされて嬉しかった
「誰も何も言わないね」
「そういうものだよ
皆、哲と華ちゃんの友達なんだろ?」
「そういえば、そうね
でも私達、どんな風に見られてるのかな」
「当然、恋人同士だろ」
「そうね
私、智君と釣り合ってるのかな」
「俺の方こそ釣り合ってるかな」
「釣り合ってるわ ふふふ……」
華と哲さんは、海の見えるチャベルで式をあげ、皆の前でキスをした
智君は、他の人達に混ざりスマホで写真を撮りに行った
良いな……
哲さんが華を守ってくれるのね
家族になったんだわ
そう思うと涙が出てしまった
華が私を手招きする
哲さんと智君も加わりカメラマンに写真を撮ってもらった
一瞬、こんなことしてを大丈夫なのかと思ったけれど
智君が笑っているから安心した
カメラマンの他、数人にカメラやスマホを向けられたけれど
そのまま4人で笑っていた
「大丈夫なのかな」と
笑顔のまま小さな声で言うと
「俺が話しておいたから外には出ないよ」
と哲さんが言ってくれた
「サンキュ
でも出ても良いんだ
俺が亜子を守る」
「大野くん、かっこいいわ~
『亜子を守る』だって~
亜子をうんと幸せにしてあげてね」
「華……俺達が言われる言葉じゃないの?
俺達が主役なんだからさ~」と、すねた振りをする哲さんがおかしくて4人で笑った
華は最高に綺麗で可愛かった
そして私の隣に立つ智君は、最高に素敵だ
「大好きよ」
「俺も大好きだよ」
見つめ合う私達に
「続きは部屋でしてね」と華が言う
窓の外には青い海と青い空が続いている
二人でいることの不安は消えていた
智君の輝くような笑顔を守りたいと思いながら彼を見ていた
終わり
サトシックがたくさん♪



