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妄想物語 智の恋 黒猫は気まぐれ  終
胸の奥から突き上げてくる思いに素直になった
彼を抱き締めてからキスをした

「あなたが好きよ……本当に」

「嬉しいな 沙絵に言われるとドキドキするよ」

「本当に?ドキドキするなんて事、言うのね」

「言うよ 本当なんだから」

そう言うと優しい顔をして顔を近づけた
彼からのキスは情熱的で長く続いた
息が苦しくなり唇を外したくなるほどだった

「苦しいわ」

「ごめん」

そして強く抱き締められると次に進んで欲しくなる
彼は私の首に唇を付けたままでいる

「ねえ……」

「ん?」

「ねえ……」

「ん?」

「わざと?」

「次は何して欲しいの?言ってごらん」

「いじわるね」

「ふふふ……」

彼が笑っている
その声は穏やかで優しくて幸せな気持ちになった
信じて良いんだわ
そう思えて彼の首に回した両手に力を入れた

「沙絵・・・・・・良い名前だよね
沙絵って言うだけで嬉しくなっちゃうよ
一人の部屋に帰って寂しい時にさ
沙絵何してる?メールしろよって思ったりしてさ
ベッドに入ってから沙絵・・・・・・って呼んだりさ」

「そんなことしてるの?嬉しいわ」

彼の髪を撫でたり耳を触りながら答えると身震いした

「俺の感じるとこ知ってるな」

「ふふふ・・・・・・」



男と女は不思議だ
何度も顔を合わせていても それだけで終わることの方が多いのに
何かのきっかけでお互いの気持ちに変化が起きて近づく事がある

それが短い期間だったり永遠だったりするが
その時にはわからない
ただ目の前の恋人と見つめ合って抱き合ってお互いの気持ちを確かめるしかない

大野さんと私は、どんな風に生きていくんだろう
お互いに今の仕事を大事にしながら
時々会って優しい時間を過ごして
また次に会うまで別れてを繰り返していくんだろうな

大切な人として想いながら過ごせれば
それで幸せなんだわ
そんな事を考えて口元が緩んだ

「今夜は寝かさないよ」

「何かの台詞みたい」

「夢の世界へ連れて行く」

「歌詞にある気がするわ」

「君なしじゃ おかしくなる」

「ふふ・・・・・・」

真面目な顔して言い続ける彼が心から愛おしくて
ベッドに押し倒して胸に抱きついた


終わり



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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 黒猫は気まぐれ その39
「なんか俺……
沙絵の事、本当に好きだよ
メールが来ないと何してんだろって思うし
今度いつ会えるのかっていつも考えてるんだ」

「そうなの?
可愛い人……」

「可愛くないけどさあ
もっと会おうよ
もっと沙絵の顔見てたいんだ
わかってよ」

「うん
すごく嬉しいわ」

「沖縄に行こうよ…二人だけで」

「良いわね
休みを取らなくちゃね」

「うん」

「それで釣りするの?」

「そうだね
やろうか」

「良いわね
教えて欲しいわ」

「うん教えてあげる
いつ行かれるかな
楽しみだな」

「そうね」

彼は柔らかな笑顔になり
私の頬をそっと撫でた

「沙絵……好きだって言って」

今まで見たことのない彼が目の前にいる
いとおしくて胸が痛くなる
彼の頭を抱き締めて耳に囁いた

「あなたが好きよ」

「沙絵……これからは絶対に沙絵だけだよ」

「うん」

「浮気しない」

「そう?ふふふ……
良いよ しても
好きだって言ってくれるだけで嬉しいんだから」

「もう~
絶対しないんだから」

「ふふ……じゃあ しないで」

「うん
ふふ……
そうなんだよ
こんな風に言われたいの俺は」

「そうだったんだ」

「沙絵がさ
俺に夢中に思えなくて
だから俺が遊んでたらどうなるんだろうって思ってた」

「そうなの?」

「うん」

「もう他の女の人を抱かないで」

「わかってる」

幸せだった
彼が私を好きだと言ってくれて
浮気はしないなんて
絶対に聞くことが出来ないと思っていた言葉が嬉しかった





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妄想物語 智の恋 黒猫は気まぐれ その38
しばらく振りに会い
愛し合った後で言われた

「俺は女に本気になることはあんまりないんだけど」

「うん」

「でもそもそも本気って何なのかって話にもなるけど」

「うん」

「沙絵はさ 付き合ってる男に会いたくて抱いて欲しくなることあるの?」

「え?付き合ってる男って大野さんのことでしょ
俺にって言えばいいのに」

「そうだけど
じゃあ 俺にさ……」

「あるわ」

「でも連絡してこない時があるじゃん」

「うん」

「どうして?」

「そうね 忙しい時は本当に忙しいからメールに書く内容がないし
会えないのにメールしても仕方ないかなって思う」

「そうなの?
ふ~ん
それでもさあ なんか何でもないけどメールってしないかな」

「するのかしら」

「そうじゃないの?」

「今までそういう女の子と付き合ってたってことね」

「まあ……」

大野さんは何を言いたいのだろう
もっと私から会いたがって欲しいんだろうか
 
「沙絵はさ 俺の事どんな風に思ってるの?」

「好きな男 体の合う」

「ふっ や~らしいなあ~」

「だって……」

「俺さ~沙絵が俺の女って気がしないんだよね」

「そう?」

「沙絵が俺だけって言ってくれたけど
なんか……本気じゃないって思っちゃうんだよね」

「本気よ 大野さんだけ……好きな男は」

「ついでに体の合う男 だろ?」

「そうね あなたに抱かれるとエネルギーをもらえるっていうか
明日からも頑張れるって思うの
私にとって大野さんは、かけがえの無い大事な人なのよ」

「そうなんだ なんか誤魔化された気もするなあ
俺はもっと俺だけっていう沙絵が見たいんだ」

「何言ってるの 
大野さんは私だけじゃないでしょう
モテてるの知ってるわよ
最近だって女の子に囲まれて飲んでたじゃない」

「え?なんで?見られてた?」

「噂よ この業界のそういう情報の早さ 知ってるでしょ?」

「沙絵はそれ聞いてどんな風に思うの?」

「嫉妬はしないって初めから思ってるから平気よ」

「そうなんだ……」

大野さんは意外そうな顔をして私を見つめた




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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 黒猫は気まぐれ その37
「嬉しいわ」

「なんか久しぶりなんだ
こういう気持ちになるの」

「そうなの?」

「沙絵を他の男に渡したくない」

「あなただけだって言ってるのに」

「そうだけど
何か確かなものが欲しいんだ」

「確かなもの?どんな事?」

「わかんないけど……
沙絵だけいれば良いって思う」

「嬉しい」

彼を見ると私を真っ直ぐ見つめている
信じられると思った

でも思いがけない言葉に驚いてもいた
大野さんが、女性にもてるのを知っていたし
深い仲になることへのハードルが低いのもわかっていたから
嫉妬心も持たないつもりだった
こうやって時々会って
その時だけ私を見つめてくれれば良いと思っていた

彼を好きだと思う気持ちは
若い頃のそれとは違う気がする
自分だけを愛して欲しいと強くは思っていない事に気づいていた

彼の気持ちが変わったとしてもそれを受け止められるだろう
それまでは楽しく過ごしたいと思い
私は冷めているのか
恋をしているのではなかったのかと考えていた



恋人同士になってからもそれ以前と変わりはなく
会いたくてたまらなくなる事はなかった
それは、やはり仕事上の付き合いが大切で
それを壊すわけには行かないから
踏み切れない気持ちがまだあるのかもしれなかった

若い頃と違い夢中になれないのか
それほど彼を好きではないからなのか
わからないまま彼と会い続けていた

彼の恋愛観はわからない
恋人と思ってくれているようでいて
しばらく放って置かれる気がすることもある

急に誘いのメールが来たり遠ざかったり
今まで付き合ってきた男と明らかに違った

私からのメールがしばらくないと
俺に会いたくないのというメールが届く
若い頃なら仕事より恋人が頭の中を占めていたが今は違っている
彼の気まぐれに翻弄されることは無かった

会える時に会って愛し合い
仕事が立て込んでいる時は彼を頭の中から追い出していた




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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 黒猫は気まぐれ その36
濡れた髪をバスタオルで拭きながら歩いて来る姿をどこかで見た気がした

「あ……大野さん
こういうグラビア撮ったことあったわよね」

「え?そうかな」

「うん……ほら……TシャツとGパンでバスタブに入った」

「ああ~そんなのあったね
出来上がったの見て笑っちゃったよ」

「そう?」

「あれはないよな~
いくらなんでもGパンだよ?
お湯が滲みてくるのが気持ち悪かったんだ」

「そうなの?
現場の女子は濡れていくあなたを見てドキドキしてたと思うわ」

「そうかな」

「うん」

そんな話をしていると部屋のチャイムが鳴った

彼がドアを開けると食事が運ばれて来た

リビングテーブルに並べてくれる間
彼はベッドルームに着替えに行った

「早かったな
危なかった」

「そうね」

「さあ飲むか」

「うん」

冷えたビールで乾杯し
サラダや揚げ物を摘まむ

「大野さんって焼きもちやくのね」

「え?まあそうだね」

「彼女になったら大変ね」

「ん?まあね
どういう意味?」

「別に意味はないけど」

「沙絵は、俺の彼女じゃないの?」

「私ってあなたの彼女なの?」

「俺達付き合ってるんじゃないの?」

「そう?」

「そうだよね?」

「そうね
ありがとう
嬉しいわ」

「なんで?」

「だって……」

「どうしたの?」

「付き合おうって言われてないから
遊びだと思ってた」

「ひどいな」

「それでも良いって思ってた」

「へえ」

「大野さんが私といるときに少しでも安らげれば役に立てればって思ってたの」

「うん
十分役に立ってる
楽しいもん」

「本当に?」

「そうだよ」




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プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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