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妄想物語 智の恋 Slow time 終わり
今日一日楽しかったな
梓ちゃんは本当に可愛い
こんな気持ちになるのは久し振りだ

ずっとこのまま変わらずにいたい
彼女を大事にしていきたい



あの日、告白し合ってから半年たつ
なかなか出掛けられないが
それでも何かを計画しては盛り上がった

急に映画館のレイトショーに行って恋愛映画を見たり
仕事関係でチケットがもらえた舞台を見に行ったりした
その度楽しそうにしている彼女を見るのが嬉しかった

最近は「カフェ湖畔」のカウンターに入ることもある
マスターが作ったものを梓ちゃんに渡す仕事とか
カップを戸棚から出して並べる事とか皿洗いを手伝っている

まあ俺なんかいなくても大丈夫なんだけど
やりたいからやらせてもらってるんだ

ママさんも時々店に出ていた
その時は手の届かない物を取る役になったりする

店にいると家族の一員にしてもらえている気がして嬉しかった

何より梓ちゃんの顔をいつでも見ていられるし
店を閉めた後、家に連れて帰って泊めたりできるからそれも嬉しかった


初めての事をした時の彼女の可愛さは忘れない
いちいち俺の目を見て無言で訴えて来る
それは、もうやめて……だったり
もっと……だったり
合っているがわからないが勝手に解釈して進めた
優しく、そっと、ゆっくりと……
痛がらないように気を付けた
初めての男としての責任というか
そういうことを思ったのは初めてだった

もう慣れてきたみたいだが
それでも無言で俺を見つめてくる目には
そのたびドキドキさせられる

可愛い子に女を感じる時
負けそうになって
それに堪えるのが快感だった

こうやって男は女に負け続けるんだろうな
そんなことを梓ちゃんにも感じていた

明日も店に行こう
そして夜は二人で過ごしたい
いつか本当にあの家族の一員になれたらという思いが強くなっていた


終わり




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妄想物語 智の恋 Slow time その38
しばらく三人で今日の話をしてから梓ちゃんの部屋に行った

「可愛くしてるんだね」

「そう?ありがとう」

「すごくセンスが良いね
統一感があるよ」

「ふふ」

「さすがだね
花を育てるのが好きだって言ってたもんね」

出窓に置いてある鉢の花が綺麗だった
カフェのような洒落た雑貨屋のような
雰囲気の部屋になっていた

「誉めすぎよ」

「そうかな
女の子の部屋らしいよ」

「そう?」

「うん」

「明日はどこか行くの?」

「いや 絵を描くつもり」

「素敵」

「ふふ
今日は楽しかったね
梓ちゃんに告られちゃったし」

「ふふ
私も楽しかった
言っちゃったし」

「俺もずっと言いたかったけど言えなかったんだ
梓ちゃんから言わせてごめんね」

「我慢できなくなっちゃったんだもん」

「そうだね
お互いにね
素直で可愛い人だよ、君は……」

「ふふ」

ふざけて両手を広げると胸に飛び込んで来た
抱きしめ合って見つめ合う

「こんな日が来るなんて思っても無かったわ」

「俺もだよ
これからもっと仕事を頑張れるな」

「うん
私も頑張れる
大野さんの顔を見れるのを楽しみに
いろんな事、頑張るわ」

「そうだね
俺に何か出来ることがあったら言ってね」

「ありがとう
また家に来て欲しいな
お母さんがすごく楽しそうにしてくれるのが嬉しいの」

「そうだね
俺もそう思うよ
また来るよ」

「うん」

何か言いたげにして落ち着かない梓ちゃんを見て言った

「どうしたの
何か言いたそうにしてる」

「だから大野さんってちょっと鈍感なのかなって思うのよ」

「え?なになに?」

「ふふ 良いの
キスしてなんて言えない」

「言ってるし」

何か言いかけた唇をふさいだ

「いつか……もっと大人の事、教えてあげる
梓ちゃんの初めては大事にしてあげるからね」

「え?初めてだってわかるものなの?」

「うん たぶんそうなのかなって思ったんだけど」

「うん 
大人の男の人には そんなこともわかっちゃうんだね」

「大丈夫だよ
安心していてよ」

「うん
もう……ドキドキさせないで」

「ふふ
俺だって梓ちゃんが好きだし可愛いし食べちゃいたくなるけどさ」

「うん」

「ゆっくり行こうね
もうずっと一緒なんだから」

「うん
すごく嬉しい」

「俺も同じだよ」

部屋を出てリビングにいるママさんに挨拶して家を出た




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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 Slow time その37
「こんばんは
お邪魔します」

「会いたかったのよ
よく来てくれたわ
コーヒー飲んでくれる?」

「ありがとうございます」

ママさんは車椅子を自分で動かしてキッチンに行き
コーヒーの準備を始めた

部屋もキッチンも車椅子で動きやすいようになっている
手が届く所に道具やカップが置いてあった

「ねっ?
お母さん嬉しそうでしょう?」

「うん ほんと」

「そこに座ってて」

「うん でも手伝おうか?」

「良いのよ
一人でやりたいらしいから」

「そうなんだ
じゃあ座ってるよ」



「梓……このクッキーお出しして」

「はい」

梓ちゃんが呼ばれて行った
俺はソファーに座り
部屋を見回した
あの時の熊のぬいぐるみがあった
洋服を着ていた

「後で私の部屋に来る?」

「梓ちゃんが小さな声で言った」

「え?良いよ そんな……」

「なんで?」

「なんかさ」

「ふふふ
良いから良いから」

「そう?
じゃあ女の子の部屋を見せてもらうよ」

「うん」

「梓……取りに来てくれる?」

ママさんがまた呼んだ
コーヒーの良い香りがしてくる

「は~い」

梓ちゃんが、コーヒーを3人分トレイに乗せて持って来て手際良くテーブルに置いた

「すこい贅沢だよな」

「なんで?」

「だってさ
ずっとママさんのコーヒーが一番だって思ってたから
それにお宅で飲めるなんて」

「梓もいるし?」と
ママさんが意味ありげな顔をして言った

「え?はい……可愛い梓ちゃんがいるし」

「ほんと?ふふふ」

「大野くん、ありがとうね
梓の事……嬉しいわ」

「え?あ……はい」
急に何を言われたのかわからなかったが梓ちゃんも同じだったようだ

「なに?お母さん」

「梓と仲良くしてくれてありがとうって思ったのよ」

「うん……そうなの
好きだって言っちゃったんだ」

「あらそうだったの
言っちゃったんだ」

お母さんは楽しそうに笑った

「うん
そしたら……」

「俺も好きだって言っちゃったんだよね」

「ふふふ
うん……嬉しかった」

「あらあら
親の前でも言えるほどなのね」

「すいません」

「謝らなくても……ふふふ」

そう言うママさんの笑顔が嬉しい

暖かい空気が流れている
このままこの家族と一緒にいられたら
安らげるだろうな
梓ちゃんを見ると俺の顔を見てニコニコしていた



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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 Slow time その36
唇を付けるだけのキスをして
俺を抱き締めてくれて
それで満足したような梓ちゃんが
ますます愛おしくなった

「またゆっくり飲もうね……ここで」

「うん」

「送るよ」

「うん」

立ち上がった梓ちゃんを後ろから抱き締めた

「嬉しかったよ」

「うん」

「梓ちゃんの事、大事にするからね」

「うん……嬉しい」

自分の方を向かせてまたキスをした
今度は少し長く何度も……

「ドキドキする」

「うん……俺も」

「いつか……
恥ずかしくて言えないわ」

「言わなくても良いよ」

「ふふふ……」

「行こうか」

「うん」


公園を歩きながら聞いた

「店に?家まで送る?」

「家に帰るわ」

「わかった」

「お母さんに会っていく?」

「そうだね」

「コーヒー淹れてくれると良いけど」

「うん……飲みたいな」

「大野さんが、そう言ってくれたら淹れると思うわ」

「ほんと?
じゃあ旨いやつ頼もうかな」

「そうして
きっと喜ぶから」

「うん」

歩きながら触れ合った手を自然に繋いでいた

辺りは暗く人影はない
こんな風に愛おしく思える女の子と歩けるなんて……
こんな事出来るんだな
普通の男に戻れたような気がした

家に着くとママさんがにこやかに迎えてくれた




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テーマ : 大野智
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妄想物語 智の恋 Slow time その35
「梓……ちゃん」

そう言うと目を閉じた

「可愛いよ本当に……」

おでこに唇を付けると
目を開けた

「おでこじゃなくて……」

「ふふふ……
大人になったんだね」

そう言って顎を持ち上げ唇にキスした

すぐに離すとまた抱き付いて来た

「すごく好き……幸せ」

「うん……」

マスターの顔がちらつく
梓ちゃんとこうなったからには
大切にしないとマスターまでも悲しませてしまう
ママさんもだ

お互いに同じ位の気持ちで
冷静さも持ち合わせて行かないとまずいことになる
俺もだけどそれを梓ちゃんにもわかってもらわないと続けることは出来ない

今のうちに話をしなくちゃいけないな
俺が冷静でいられる今のうちに

「梓ちゃん……
俺の仕事の事、わかってくれてると思うけど
今までもしばらく店に行かれないこともあったよね」

「うん」

「会えない日が続くかもしれないし
今日は上手く行ったけど
外に遊びに行くのもそんなに出来ないと思うんだ」

「うん」

「上手く隠して付き合わないとまずいことになるし」

「うん」

「今、言うのもずるい気もするけど
今じゃなきゃ駄目な気がするから言ってるんだけど」

「わかってる」

「俺もね
会いたくて我慢できなくなっちゃうかもしれないからお互いになんだけどね」

「ふふふ」

「あんまり会えない恋人同士になっちゃうんだ」

「良いの
二人きりでなくても今までみたいに店に来てくれればそれで良いの」

「そう?」

「うん」

「そうか……」

梓ちゃんは、すっきりしたような笑顔だった
それで良いんだな
店で会って話が出来れば俺だってそれだけ良いんだよな

急に好きだと言い合ってしまったけれど
急がなくても大丈夫な気がした




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プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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