fc2ブログ
妄想物語 智の恋 トライアングル 終
愛してるんだって思った人は初めてだった
今まで感じたことのない気持ちだった

咲希の事をこれからもずっと見ていられる
咲希も俺を見ていてくれるだろう

咲希の心の中にずっといる拓海さん
咲希は拓海さんを忘れなくても良いんだよ

俺はこれからも拓海さんの写真を見ながら咲希といるんだろう

司が前に言った言葉を思い出した

司と俺で咲希を守ってるんだって
周りの奴からは三角関係だと思われてるけど
俺はうまくいってるトライアングルだと思ってるって

でも少し違うな
咲希は今でも拓海さんに守られている
だから咲希と拓海さんと俺がトライアングルなんじゃないかって

司には悪いけど
そんな気がした

亡くなっても心の中で生き続けるなんて
拓海さんってすごいんだな

そう思って写真を見ると
口許が微笑んだ気がした

これからは、俺が咲希を守るから安心してろよ

咲希は俺の胸に頭をつけたまま
目を閉じている

何度も頭を撫でた
そうされるのが好きだと言っていたから

「咲希…」

「うん?」

「愛してる」

「私も愛してるわ」

「うん
俺達二人で咲希を守りたい」

「智と誰?」

「拓海さんだよ」

「なんで拓海なの?」

「咲希はこれからも拓海さんの事を忘れられないと思うから
俺と拓海さんなんだ」

「そうね
きっと忘れられないわね
それでも良いの?」

「良いんだ
咲希の全部を愛してるから」

「ありがとう
きっといつか智だけを思う日が来るわ」

「良いんだよ…
いつまでも拓海さんの事を思っていたって」

「そうなの?
ありがとう智」

「うん
咲希が俺の側にいてくれるだけで良いんだから」

咲希は綺麗な目で俺を見つめた

その中に俺が写っていた



いつも応援ありがとう♪
にほんブログ村 芸能ブログ 男性アイドルグループへ

余力があったらこちらへも♪

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 トライアングル その30
「レッスンで初めて会ったときから
ずっと好きだったの」

「そうだったの?知らなかった」

「でも智…
あの頃あの子と付き合ってたでしょう?」

「え?」

「隣にいつもいた背の小さい可愛い子よ」

「あ…ああ
あいつね
誰に聞いたの?」

「修が話してるのを聞いたの」

「修は口が軽いな
付き合ってたわけじゃないんだけど
マスコミ対策っていうかね
ちょっとあって」

「そうだったんだ
でもそれを知って諦めたのよ」

「へえ
でもさ…」

「うん…でも告白しちゃったのよね」

「鎌倉にお墓参りに行った時」

「うん…
また拓海の事言ってしまうけど…」

「良いよ」

「拓海を本当に好きだった
でも死んじゃったの
智の事好きなのに私の全部では好きになれなかったの」

「うん…」

「また別れなくちゃならなくなるのが怖かった」

「別れないよ」

「うん…私も別れたくない
だけどもし何かあったらと思うと怖いのよ」

「大丈夫だよ
咲希を離さない
ずっと一緒にいるよ」

「本当?」

「本当だよ
こんなに素敵な人が俺なんかを好きだって言ってくれるんだからさ
絶対に離さないよ」

「ふふ…そう?」

「そうだよ
だから心配しないで」

「うん
ありがとう智」

俺の肩に頭を乗せていた咲希は
俺の方に向き直ると嬉しそうな顔をした

あまりにも可愛くて抱き締めた
強過ぎたみたいで苦しそうな声をあげる

「智…離して」

「あ…ごめん
咲希を離さないと思ったらこうしたくなった」

「ふふふ」


いつも応援ありがとう♪
にほんブログ村 芸能ブログ 男性アイドルグループへ

余力があったらこちらへも♪

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 トライアングル その29
周りに気づかれないように
時々咲希の部屋で会っていた

棚にある拓海さんの写真は
いつも優しい顔で俺達を見ていた

咲希は自然に思い出話をするようになった

でも不思議と嫌な気持ちにならない

以前は、付き合っている女が元彼と行った場所を俺と行ったと勘違いしている時や
他の男の名で俺を呼んで、それにムカついていた

そんな程度だった俺が
今は平気で彼女の話を聞ける

その時 咲希は幸せな顔してたんだろうなと思えた

「智 あなたはあの頃の拓海と同じ年だけど
違うところはね」

「うん」

「真っ直ぐ私を見てくれるところ
私の全てを好きだって言ってくれるところよ」

「そう?」

「そうなの
だから安心できる
いつも私があなたの心の中にいるって感じるの」

「うん そうだね
いつも咲希がいる」

「それがね わかるの
振り向くと必ず私を見ていてくれるような気がする」

「そうだね」

「年下に思えないわ」

「ふふふ
咲希は俺には憧れのお姉さんなんだけど」

「そうなの?」

咲希は俺をまたいつものように強い目で見つめて来る

だったら?何してくれるの?とでも言いそうな咲希の目が好きだ

咲希は、するりとソファーから降りて
俺の足の間に座り
Tシャツの裾をめくった

「何すんだよ」

「ちょっとね お腹が見たいな」

「何で?いつも見てるじゃん」

「綺麗に割れてるわ
素敵よ」

「じゃあ咲希も見せろよ」

「いつも見てるじゃない
触って確かめてるじゃないの」

「そうだけど 今見たい」

「そう?」

咲希は立ち上がろうとせずに
俺の腹筋を触っている
顔を見ると泣いていた

「なんで泣いてるの?」

「泣いてないわ」

「涙が出てる」

「あなたが好きよ」

「ここに座りなよ」

隣に座らせて涙を拭った

「泣かないでよ
どうしたの?」

「拓海が死んでから初めて好きになったのが智なの」

「うん」

いつも応援ありがとう♪
にほんブログ村 芸能ブログ 男性アイドルグループへ

余力があったらこちらへも♪

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 トライアングル その28
今日は咲希の部屋に先に着いた

何となくリビングを見渡すと
棚の上が少し変わった気がした

今まで何があった場所だっけ
思い出せなかった

咲希が帰ってきた

「お帰り」

「智の方が早かったのね」

「うん
ワイン買ってきたよ」

「ありがとう
私もおかずを買ってきた」

「うん
ワイン頼まれたけど
今日なんかの日だった?」

「特にないけど
ローストビーフが食べたくて
そしたらやっぱり赤ワインかなって思ったの」

「そうだね
肉が食べたかったんだ」

「うん」

二人で支度してリビングで飲み始めた

「あそこの棚の感じが変わったよね
何があったっけ?」

「ああ…そこはね
写真立てがあったでしょ?」

「あ…そうか」

「片付けたの」

「なんで?
拓海さんの写真だったんでしょう?
毎日手を合わせてるんでしょう?」

「なんで知ってるの?
司から聞いたのね?」

「うん
良いのに…
拓海さんの写真があってもさ
良い男だったって司が言ってた」

「そうね
でも今は智といるんだから拓海の話は良いわ」

「そうなの?
でも俺は構わないよ
咲希がその頃幸せだったんだろうなって思えるから」

「そう?
そんな風に言ってくれるのね」

「うん
だから写真置けば?
見えるように
俺 拓海さんの顔見たことないよ」

「そうね
智が来る日は伏せてたからね」

咲希は写真を引き出しから出してきた

「これが拓海よ」

「すげえ~カッコいいな
何歳?」

「私と司と同じなのよ
32だわ」

4年前に亡くなったけれど
一緒に歳を取らせて考えているんだな
そういうものなのかもしれない
咲希の悲しみを感じた

「でもこの写真は28の時だから
智と同じね」

「俺より大人な感じだな~」

「ふふふ…そうかもね」

「ダンスやってたんだよね?」

「そうよ
ダンスはいろいろやったけど
舞台にも立ってたし
何でも踊れたわ」

「へえ~すげえな
かっこいいよな」

「そうね
素適な人だったわ
すごく愛してくれた
でももういないの」

「そうだね
でもこれからは俺がいるよ」

「うん
智も私を愛してくれるの?」

「愛してるよ
今まで感じたことがない位 咲希を愛してる
咲希の為に何かしてあげたいし
咲希が思っている事を全部知りたいし
こうやって拓海さんの話も聞いてあげたい」

「ありがとう智
きっと私も智の事愛せる時が来るわ
もう少しだけ待ってね」

「うん
待ってる」


いつも応援ありがとう♪
にほんブログ村 芸能ブログ 男性アイドルグループへ

余力があったらこちらへも♪

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 トライアングル その27
「俺たちって他の奴らから見ると
咲希を取り合う二人の男って感じかな」

「そうだよな
俺がなんでいつも一緒にいるのか不思議がられてるよ」

「拓海が生きてた頃もそうだったんだ
咲希が二人の男を引き連れてる女王みたいだなんてね
でも俺は咲希と拓海と3人でいる事が楽しかったし
拓海は良い男だったしね
三角関係だけど
均衡のとれた三角でトライアングルって感じがしてた」

「トライアングル?」

「そう
まあ咲希と拓海はそうは思っていなかったと思うけどね」

「そうかもしれないね」

「今はさ 拓海が智に変わったけど
またトライアングルになった」

「そうかもね
それにしてもさ
司は自分を好きにならない相手と
一緒にいて平気だったの?」

「そこなんだよな
女が好きな男に惚れるっていう醍醐味っていうかさ」

「なんだ それ…」

「女の方を向いてる男っていうところがね
追いかけたくなる摩訶不思議さ」

「なんだかわかんないけど…」

「わかんなくて良いよ
お前が好きなのは本当なんだから」

「だからさあ
そういうことさらっと言わないでよ
困るんだ」

「ふふふ…
まあ良いよ」

「良くないよ
会うたび言われてる方としてはさ
どうしたら良いんだろうって思うよ」

「そうだなあ
どうしても駄目なのかな?」

「駄目に決まってるだろ
俺は咲希だけなんだから
頼むよ」

「ふふふ…まあ友達でいてよ」

「しょうがないなあ
咲希が司と離れないだろうからな」

「そうだろ?
これからも頼むよ」


いつも応援ありがとう♪
にほんブログ村 芸能ブログ 男性アイドルグループへ

余力があったらこちらへも♪

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

お気軽にコメントしてくださいね
お話しましょう

いらっしゃいませ
ようこそ
現在の閲覧者数:
最新記事
カテゴリ
RSSリンクの表示
最新コメント
月別アーカイブ
リンク先
検索フォーム