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妄想物語 智の恋 女優に似てる子 終
急いでにんにくをレンゲですくい
彼のどんぶりに入れた

「なんで入れるのよ~
もう食べられなくなった」

「ふふふ…大丈夫だよ
少しだし
歯を磨けば匂わなくなるよ」

「ほんとかな~」

「ビール飲もうか?」と聞かれて
昼間からどうかなと思ったけれど
一本だけ注文した

親父さんが持って来てくれて
いつも仲が良いねと言って笑った

彼の顔も嬉しそうだ

毎日のようにテレビに出ている彼と
ここにいる大野くんが同じ人とは思えない

すごく優しくて楽しくて
私を好きだって言ってくれて
私だけを見つめてくれている

ビールを飲みながらラーメンを食べている
彼の幸せそうな顔を見ていると
偶然の出会いと引き合う気持ちがあって
今二人でいるんだわと
なんだかジーンとしてしまった

こぼれそうになる涙をこらえた

大野くんは
話が面白くて涙を流して笑っていると思っている

「えみ~何がそんなにおかしいの?」

「ふふふ…」

「俺、今面白いこと言った?」

「存在が面白い」

「ひでえなあ」

「ふふふ
楽しいんだもん」

「そうだ
今から公園行こうよ
井の頭公園」

「良いよ
でもばれないかな?」

「大丈夫なんだろ?
えみが戸田リリカになれば」

「ふふふ…まだ言ってる
そんなに傷ついちゃったの?」

「傷ついてなんかないよ・・・
じゃあ行こうか」

公園に入ると
みんな自分の好きなように過ごしているから
行き交う人の事なんて気にしていないようだった

広場に出て
大きな木が日陰を作っているベンチに座ると
もう二人だけしかいないような気がした

目の前に広がる景色
手をつないだまま話をする

「えみ~俺 えみが大切なんだ
一緒にいて楽しいし
えみの笑ってる顔見ると元気になれるんだ
ずっと俺といてよね」

「うん
私も智とずっといたい」

「俺専属のエステシャンだからね」

「それでなの?え~?」

「ふふふ…それだけじゃないさ あれも良いし」

「またそういうこと言うんだから
太陽の下で言う話じゃないよ
もっと健全な理由を言いなさい」

「そうだね 健全なね~
えみは俺を癒してくれるから
あれもこれも全部好きだ」

「まあ良いでしょう」

二人で笑いあって
空を見上げると
太陽の光が葉の間でキラキラして見えた



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妄想物語 智の恋 女優に似てる子 その31
初めてアロママッサージをやってあげられる

お店でしているように
順番に進めていき
たっぷり60分のコースにした

ときどき変なことを言っていたが
だんだん口数が少なくなり
お客様と同じように
最後には眠ってしまった

温かいタオルでオイルを拭き取っても起きない

そのままタオルケットを掛けて寝かせたまま
リビングに戻った

好きな人にやってあげたのは初めてだった

それがこんなに穏やかな幸せな気持ちになることを
初めて知った

これからも
こうやって疲れた体を癒してあげたい

彼と出会えて
初めて愛するという気持ちを知ることができた気がする
ずっとそばにいたいな



「ありがとう
あんまり良い気持ちだったから寝ちゃったよ
えみにもしてあげたいよ」

「私にも?」

「うん・・・やり方教わってやってあげたいと思って」

「ふふ ありがとう・・・これからもやってあげるね」

「嬉しいよ
俺専属のエステシャンなんて贅沢だな」

「ふふ…そう?
でも今度は紙パンツ履いてね」

「いやだよ」

「見たいから履いてもらう」

「やめてよ」



「ねえ…ラーメン食べに行かない?」

「良いよ
いつものニンニク入れて食べる?」

「明日仕事だから入れないで食べるわ」

「じゃあ俺も入れないでおくよ
キスを嫌がられると困るからな」

「ふふふ…そうだね」

「じゃあ行こう」

彼は帽子も何も被らず平気で外へ出た
手を差し出されたから
大丈夫なのかなと思ったけれど
手をつないで歩いた

すれ違った人が
何か言っている

「大丈夫かな?手つないじゃってるけど」

「うん・・・そうだったね」

でも聞こえてきたのは彼の名前でなかった

「今の人・・・戸田リリカじゃない?」



「何だよ~俺じゃないじゃん・・・えみのことだった」

「そうだね・・・まさかここに智がいるなんて思わないよ」

「えみの方に目が行って俺に目もくれないって事か・・・」

「そんな事ないよ。スターなんだから・・・ほらいじけないで」

「いじけちゃうよ~俺よりえみだなんて~」

「気づかれない方が良いじゃない
自由でいられて」

「そうだけど…」

「ほら入ろうよ
そうだ私もっと戸田リリカに似るように
髪型真似しようかな」

「なんで?」

「そしたら智って気づかれなくて
一緒に出かけられるようになるから」

「そうだね
じゃあそうすれば良いよ」

「ほら 元気出してね」

「ふふふ 楽しいな
えみといると本当に楽しい」

「うん・・・私もだよ」

「もう~ニンニク入れちゃうよ」

ふざけて私のラーメンにニンニクを入れて笑った



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妄想物語 智の恋 女優に似てる子 その30
「お邪魔しま~す」

「どうぞ入って」

「あっスリッパだ
買ってくれたの?
よくこんな可愛いもの買えたわね」

「あ~これ?
仕事でくれた人がいてね
女物だから他にも欲しがるのがいてさ
じゃんけんして勝ったんだ」

「へえすごいな
勝ったんだ
可愛いよ~素敵だわ
ありがとう」

「うん…なかなかこういうものは買いに行けないからさ」

「そうよね」

「飯食ったの?」

「うん
朝起きたのが遅くてさっき食べたばかり
智は?」

「なんか腹減ってんだよね
でもえみを食べれば…」

「食べないでしょ
今日は食べないの」

「なんでよ」

「アロママッサージの日だからね
それは無しです」

「無しなの?
そんな事ってあるの?
嘘だろ?」

「本当です
さあベッドに横になって下さいね」

「食わしてくれないの?」

「何を?食べ物?」

「どっちもだけど
取り合えず食べ物の方」

「サンドイッチ作ってきたけど
これ食べる?」

「うんうん…食べます」

「じゃあどうぞ
コーヒー入れようか?」

「もう食べてるから良いよ」

「そう?
でも入れるよ」

「ありがとう
旨いな
えみは料理が上手いよな」

「そう?ありがとう
少ししたらにするわね
食後すぐだと苦しくなるからね」

「うん」

あっという間にサンドイッチ全部食べた彼は
私が淹れたコーヒーを飲んで
うまいな~と低い声で言った

持って来たアロマオイルとタオルを出していると
後ろから抱き締めてくる

「だめだって」

「こうするだけ」

「うん…
智って本当に良い匂いだね
何つけてるの?」

「そう?
仕事に行くときはコロンをつけるけど
今日はつけてないよ」

「そうなの?
じゃあ服についてるのかな?
好きな香りだわ」

「プロに言われると嬉しいな」

彼は私の体を自分の方に向かせると
素敵な顔してキスをした
後ろから抱き締められてドキドキした上に
キスまでされてうっとりしてしまった

唇を離し私を見て意地悪そうな顔をした

「その気になった」

「いやね なってない」

「そうかな~」

「智って意地悪だね」

そう言って抱き付くと
そのままソファーに寝かされた

「ここならチクチクしないだろ?」

「うん…だけど…」

「良いから…サンドイッチだけじゃね」

2度目のキスをされて
そのまま食べられてしまった

結局こうやって全部自分の思い通りにするんだから



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妄想物語 智の恋 女優に似てる子 その29
それからすぐにメールが来た

(この車がマネージャーの車
ナンバーは○○だからね
覚えておいてね
何かあって乗ることがあるかもしれないからさ
今度いつ会おうか?)

(そうね
あと6日後の休みの日かな
遅番は5日後だけど
智の都合はどう?)

(智だって~嬉しいよ
そうだね
休みが決まり次第メールする
ラーメン屋でならもっと早く会えそうだな)

(今日も頑張ってね)

(ありがと じゃあね~)

(うん またね)

こうやって今度いつ会えるか楽しみに別れるんだわ
久しぶりの感覚だった
いつも楽しくて笑い声がたくさん聞けて優しい人

今度はアロママッサージの準備をして行こう
楽しみだな

明日から仕事がんばろう



いつもの男性客の予約が入っていた
彼にするとき どうやろうかと考えながら施術したので
いつもより会話が少なくなってしまったようだ

「今日はあんまり喋らないね」

「あ…すみません。そうでしたか?」

「何か考え事?彼氏のことでも思ってたの?」

「違いますよ~」

「そうなんだ
でもいるでしょう
こんなに可愛くてさ
女優のあの子に似てるし」

「あの子ですか?」

「そうそうほら…戸田…」

「戸田リリカとか?」

「そうだよ。言われるでしょう?
テレビに出るたび似てるなって思ってたよ」

「そうですか?
まあ言われることもあるけど」

「そうだよ。でも秋吉さんの方が可愛いよ」

「ありがとうございます
はい終了になります
ゆっくりお着替えになってください」

「ありがとう」

私ったら嫌だわ
いつもと違っていたのかしら
彼のこと考えてしまっていた
ダメね
彼にプロだからなんて言ったくせに
何やってるんだろう

もう気を付けなくちゃ



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妄想物語 智の恋 女優に似てる子 その28
もう3時を過ぎている

「本当に寝ないと明日の仕事にまずいんじゃない?
目の下にクマができたらいけないよ
もう寝ようよ」

「うん・・・そうだよね
えみは休みなんだよね」

「そうよ」

「じゃあ大丈夫じゃない
もう少しだけ起きててもさ」

「うん
でも大野くんが・・・」

「大野くんじゃないの」

「うん
智が疲れちゃうから」

「大丈夫~」

そう言いながらキスされて
またうんと優しくされた

彼は私の全てを知ってしまい
私はそこから逃げようとしても許されず
彼の思うように動かされた

満たされた気持ちのまま
彼の腕に頭を乗せて眠ってしまった



部屋に差し込む光で目が覚めた

隣に寝ているはずの大野くんはいなかった

良い匂いがしてくる

私は急いで服を着て
キッチンに行った

「おはよう
ごめんね。起きたの気づかなかった」

「良いんだよ
俺が勝手に先に起きたんだから
朝飯 目玉焼きと~トーストとコーヒーで良い?」

「良いです。ありがとう」

「うん・・・服着ちゃったの?
ふふふ
結局俺の服だって要らなかったね
裸で寝ちゃって…」

「いやだな…またそういう事ばかり言うんだから」

「ふふふ
またえみは可愛かったな~ふふふ」

「何が?
なんでそんなに笑うの?」

「だってさ~」

「言わないで良いから・・・」

「いつも可愛いけど
あの時ってもっと可愛いから好きだ」

「やめて
こんな明るい時間に言わないで」


恥ずかしがるのを見て喜んでいるみたい
いやだな
ほんと恥ずかしくなる

一緒に朝ご飯を食べて
彼の出かける時間までいた

私の方が少し早くマンションから出た

離れた所から振り向くと
彼は迎えの車に乗り込む直前にこっちを見た
手を振らないことになっていたから我慢した



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プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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