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妄想物語 智の恋 頬杖 終
脱ぎ捨てた上着を拾い煙草を取り出した
麻衣が火を点けてくれる
麻衣に煙が行かないように上に向かって吐きだす

旨いな・・・


それにしても…
今夜会わなかったらどうしていたんだろう

麻衣は本気で俺から離れようとしていたんだろうか
俺が連絡しなかったら
それっきりで良かったんだろうか

わからない奴だ

女が考えてることはわからない
だいたい最初からわかって始めたはずなのに
なんで一度こういう風に悩むんだろうか

今までもあったな

俺が年上が好きなんだから
それで良いじゃないか

もうこんな事させないし言わせない
俺だけを見てれば良いんだ

すぐ隣に麻衣がいる
俺を優しい目で見てる
それだけでこんなに嬉しいなんてな

「麻衣…もう別れるなんて言うなよ
年上で良いんだから
そのままの麻衣でいてくれ」

「ありがとう智…あなたが好きよ」

「もっと仕事の話を聞かせて
大変なときは力になりたいから
我慢しなくて良いんだから」

「ありがとう…ごめんね…」

「良いよ…」

麻衣の顔にかかった髪を指でどかす

赤らんだ頬
すっと通った鼻
綺麗な形の耳
薄い唇
指でなぞると笑いながら言った

「くすぐったい」

「綺麗だよ」

切れ長の目は笑うともっと細くなる
瞳の色は茶色く濡れて輝いていた

俺の好きな顔だ

じっと見つめていると目をそらした


「そんなに見られると恥ずかしくなる」

「そう?なんで?」

「あなたの目は強いわ」

「そうかな…」

「そうやって何人落としたのかしら」

「そんなことないよ」

「素敵よ…智は…もう離れないわ
嫌だと言われてもきっとずっと・・・後悔しないでね」

「うん…後悔しないよ
麻衣をずっと愛してる」

愛おしくてたまらなくなって抱き締めた

耳にキスすると
麻衣が吐息をもらす

「今度は優しくしないよ」

「ふふふ・・・怖いな・・・」

「悪い子だったからね・・・」

「どきどきする・・・」


麻衣を抱きながら
もう絶対に離さないと強く思った

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 頬杖 その25
「智はもうこれで良いのね?」

「え?どういう意味?」

「もう私と会いたいとは思わない?」

「え?なんでそういう事言うの?お前は会いたいのかよ」

「ごめん・・・変な言い方したわ・・・」

「自分から振ったくせに・・・俺がどう思ってたって関係ないんじゃないの?」

「そうよね・・・自分勝手だったわ」

「俺の本当の気持ち聞きたいの?言ってやろうか?」

「怒らないで・・・」

「麻衣が好きなんだ・・・やり直そうって言って欲しいの?」

「意地悪な言い方するのね・・・なんでそんなに怒るの?」

「怒ってるよ。お前が勝手なこと言うから・・・
勝手に終わりにしたり
勝手に男作ったりして・・・
別れるって自分で決めたんだろ」

「男じゃないわ・・・仕事上の付き合いなのよ・・・恋人なんかじゃないの」

「なんで?男がいるって嘘ついて
今度は男じゃないって嘘つくの?」

「本当なの・・・本当なのよ」

「ちょっと待って・・・ちゃんと話したい・・・上に行こう」

「上?部屋を取るの?」

「そうだよ・・・早く」



会計を済ませ部屋のキーをもらう
麻衣の腕を掴んでエレベーターに乗る

部屋に入ってソファーに座らせた


「ちゃんと俺の目を見て本当のことを言って」

「智・・・お願い…怒らないで」

「わかった…怒らないよ・・・彼氏じゃないんだね?
じゃあどうして俺と別れたかったの?はっきり聞きたい」

「別れたかったんじゃなくて
別れなきゃいけないと思ったから…」

「なんでだよ」

「私は智に合わない…
こんなに年上の女と付き合ってたら
智の為にならない…」

「また年の話か…
俺が年上の女が好きなんだから
それを気にしたってしょうがないんじゃない?
それだけなの?」

「仕事のことで迷惑かけそうだったし
智に何をしてあげられるか自信がなくなったの」

「なんで?何もしてくれなくて良いのに…
変なやつ…
一人で勝手に変な事考えてたんだな・・・
で?どうするの?
別れるの?俺んとこに来るの?
来たいの?言えよ」

「許してくれるなら また…」

「うん…許してあげるよ・・・
バカだよお前…
まだ俺のこと好きなのに…
何考えてるんだ」

「あなたが若い子と会ってるって聞いて
その方が良いと思ったし
この前見たらすごく可愛らしい子だったから
そうなった方が良いって…」

「知ってたんだ・・・なんで?」

「あの店に連れていけば私の耳に入るくらい
知ってたはずよ」

「あ~そうだったな
麻衣の友達がやってるんだもんな」

「そうよ わざとだったくせに…」

「そうだな・・・」

「似合ってたけれど・・・
どうなの?どんなだった?若い女の子って・・・」

「そんなこと話さない」

「でも・・・可愛い子だったし・・・」

「もうその話は良いから・・・」

「でも・・・すごく・・・」

「黙って」


まだしゃべってる麻衣の口を口でふさいだ

やっと黙って
細くて長い腕を首に巻き付けてきた
それでいいんだよ
いつもこうしてただろう?
なんで俺から離れるなんて考えたんだ

柔らかい唇
久しぶりの麻衣の体
やっぱり麻衣が合ってるんだな

誰でも良いわけじゃない
お前が良いんだ

「麻衣・・・好きだよ・・・お前が好きなんだ・・・お前だけなんだ」

「うん・・・ごめんなさい」



分かれ道を歩きかけたけれど
また同じ道に戻って来れた
また麻衣と一緒にいられる
もうそれだけで良いや

やっぱり惚れちゃったら負けだな
年上の女万歳だ
俺はもう負けてる

それでも良かった

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 頬杖 その24
店に行くと麻衣がいた

やっぱり良い女だ
周りから視線を受けていても堂々としていた

「元気だった?彼女と上手くいってるの?」

「いってないよ・・・だいたい彼女じゃないし・・・」

「そうだったの・・・彼女かと思ったのに・・・
智に似合ってたわよ」

「違うんだって・・・」

「今日は何で?何か話?」

「うん・・・店の方はどうなったかと思って」

「大丈夫になったわ・・・少し縮小したから・・・何人かに辞めてもらったりして・・・」

「そうなんだ・・・大変だったの?」

「そうね・・・智が怒ってたあの頃ね」

「そうかよ・・・それで彼氏は?」

「そうね・・・彼氏・・・取引先の人なのよ」

「ふ~ん そうなんだ・・・大人の男って感じだったよ」

「そうね年上だから 智より10歳以上ね」

「うん・・・良かったね・・・」

「それで?」

「うん・・・ただ会いたかっただけなんだけど・・・
もう最後にするよ・・・迷惑だろうし」

「そんなことないけど」

「でも・・・」



やっぱり言えなかった
戻りたいと
忘れられないからって言いたかったけれど
また傷つくのが怖かった

麻衣はその男を選んだんだ
俺じゃなかったんだと思い
年下でいる事を口惜しく思った

目の前にいる元恋人は
あの頃より綺麗でセクシーで大人だった
なぜ年上の女が好きなのかが わかった気がした

追いかけていたい
振り向かせたい
なかなか見せない心の奥を知りたい

それを満たしたいからかも知れなかった

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 頬杖 その23
しばらく何も考えたくなかった

舞に謝って別れを決めた
もう一人の麻衣には連絡できない

店の方はどうなったのだろう

前に一緒に行った友達に聞いたら
まだ閉店にはなっていないということだった

店に行って
顔を見たい
声を聞きたい

未練を断ち切るためにも
やっぱり会いたいと思った

友だちを誘って一緒に行ってみようか

でも突然店に行ったら悪い気がしたから
メールをした



(元気?会いたいんだけど
都合の良い日を教えて)

(久しぶりね…メール嬉しいわ
週末なら何時でも大丈夫だけど智は?仕事は?)

(うん…土曜なら9時までに終わるけど良い?)

(良いわよ。じゃあいつものレストランにいるわ)

(了解)



なんだ簡単だな
会ってくれるんだ
会って何を話す?
忘れられないって言うかな
何も言えないかもしれない



約束の夜
少しドキドキしながら店に向かう
麻衣と付き合い始めた頃の感覚だった

俺だけの麻衣じゃなくなってしばらくたった今

あの頃もっと優しくしていれば良かったとか
大事にしておけば良かったとか
自分の馬鹿さに口惜しくなった

会ってもらえるという気持ちはしばらく忘れていたものだった

会っても何も言えないだろう
でも麻衣の顔を見たい
声を聞きたかった




テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 頬杖 その22
それからも舞と会った

でもそれは会いたいからでなく
舞が会いたがるから応じているという感じだった

舞とキスしたり抱いたりしたいとは思わなかった
最初はそんな事を考えていたけれど
今は彼女が求める俺を演じている気がする

優しいのが好きなんだろうなとか
少しだけ触れても良いんだろうなとか
舞のしたいようにしていた

ただ食事して飲んで別れる

家に帰っても虚しさが残る

ぼんやりと浮かぶ顔は麻衣の方だった

無理をしてるけど舞もきっと同じだ

前の方が楽しそうだったな
俺に気を使っているのがわかる

何度会ってもやっぱり違う
舞に対する気持ちは変わらなかった

一緒にいるのに
一人になりたいと思ってしまうこともある

このままでは舞に悪いな・・・そんな風に思い始めていた



(明日会えるかな?いつもの店個室取れる?)

(うん・・・電話してみるね)



(予約できたわ・・・待ってるね)

(ありがと・・・俺 早めに行くから)


舞は何かを察したような顔をして入ってきた
食事をし終わる頃 
先に言い出した

「智さん・・・話があるんでしょう?」

「うん・・・このままじゃいけないよね。悪いけどもうやめにしよう」

「私は構わないんだけど・・・どんな付き合いになっても」

「だめなんだ・・・舞だってわかってるだろう?俺とじゃだめだって」

「そんなことわからないけど・・・智さんは私じゃだめなんだよね
彼女さんの事が忘れられないんだよね」

「うん・・・ごめんね・・・あいつじゃないと・・・舞に悪いことしたと思ってる・・・
最初からずっと俺は悪い」

「良いの・・・わかってたことだから・・・それに私を大事に扱ってくれた」

「いいや・・・傷つけたし・・・今日で終わりにしようね」

「うん・・・わかった・・・でももう一回だけキスしてくれる?」

「やめようよ・・・できない」

「思い出にしたいからお願い」



そんな顔するなよ
舞は泣きそうになっていたけど泣かなかった
こんな事始めた俺が悪かったんだ

この子の気持ちを考えないで勝手な事して・・・

愛おしいという衝動が込み上げてきた
抱き寄せてキスすると
舞の涙が唇に流れて来た

初めての舞への感情に戸惑ったが
これ以上はもうだめだと強く抑えて離れた

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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