2021-07-17(Sat)
また前と同じような日々に戻った
俺と会わない日は、好きなように時間を使って、書いたり散歩したりアンと遊んだりしているみたいだ
短い同棲期間にわかったことは、いろいろある
顔も洗わず何も食べずに書いているときは順調な時で、ソファーでのんびりしている時間が長い時は、進んでいない時だとか、思っていたより料理のリパートリーがあるとか、あのベンチに毎日のように座りに行く事とか
一人の時間の過ごし方も発見だった
そして、涼子は俺のために何かしなくちゃと思ってくれていたことも嬉しかった
でも無理しなくて良いんだよ
作家という身を削るような仕事をしているんだから
自分の時間を生きていて欲しい
それでも前より俺の部屋に泊まる事が多くなった
締め切りに余裕があるときは、ずっと一緒にいた
一緒にご飯を作って飲んで、一緒に風呂に入って同じベッドで朝までいて、早く起きた方が朝御飯を作るんだ
向かい合って食べることの幸せや、お互いの全てを知ろうとしなくても大丈夫だということや、将来の約束をしなくても不安にならないことが発見だった
これからもきっと、こんな毎日が続くのだろう
俺は、今日もランニングだ
公園を7周するつもりでいる
俺と涼子のベンチには、カップルが座っていた
女の子の笑顔が可愛かった
こんな風に笑ってくれることが、男にとって幸せなんだよな
何気ないことを話して、笑いあって、続きを話してまた笑うんだ
涼子とずっと一緒にいられたら良いな
あ…思い出した
いつだったか、雑誌のインタビューで、俺が驚くことを話したって言ってたけど、あれは何だったんだろう
まだその雑誌を見ていないな
発売されているんだろうか
涼子に聞いてみよう
シリーズ化している探偵が主役の話も結構面白い
涼子の本を読み始めてから本が好きになった
涼子の本は全部読んでいるし、涼子に薦められた本も読んでいる
いつも何か持って歩くようになった
今は、涼子が憧れているという女性作家の本を全部読むつもりだ
本を読むことの大切さを教えてもらった俺は、涼子にどんな影響を与えているんだろう
俺なんて駄目だな
もっとちゃんとした大人の男になろう
ずっとそばにいたいと思ってもらえるように
7周目はきつかった
考え事をしながら走るとペースを忘れて早くなってしまうんだ
このまま涼子のマンションに行きたくなったが、やめよう
しばらく連絡がないから、きっと書いているのだろう
俺達のベンチが空いた
そこに座って緑の葉から差し込む光を見た
水面には、いつものようにカモが泳いでいる
こうやって、ぼんやりするのも良いもんだ
涼子何してる?
そう思って、落ちている枝で地面にRYOKOと書いたら風が吹いて、涼子のシャンプーの匂いがした
終わり
読んで頂いて、ありがとうございました
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俺と会わない日は、好きなように時間を使って、書いたり散歩したりアンと遊んだりしているみたいだ
短い同棲期間にわかったことは、いろいろある
顔も洗わず何も食べずに書いているときは順調な時で、ソファーでのんびりしている時間が長い時は、進んでいない時だとか、思っていたより料理のリパートリーがあるとか、あのベンチに毎日のように座りに行く事とか
一人の時間の過ごし方も発見だった
そして、涼子は俺のために何かしなくちゃと思ってくれていたことも嬉しかった
でも無理しなくて良いんだよ
作家という身を削るような仕事をしているんだから
自分の時間を生きていて欲しい
それでも前より俺の部屋に泊まる事が多くなった
締め切りに余裕があるときは、ずっと一緒にいた
一緒にご飯を作って飲んで、一緒に風呂に入って同じベッドで朝までいて、早く起きた方が朝御飯を作るんだ
向かい合って食べることの幸せや、お互いの全てを知ろうとしなくても大丈夫だということや、将来の約束をしなくても不安にならないことが発見だった
これからもきっと、こんな毎日が続くのだろう
俺は、今日もランニングだ
公園を7周するつもりでいる
俺と涼子のベンチには、カップルが座っていた
女の子の笑顔が可愛かった
こんな風に笑ってくれることが、男にとって幸せなんだよな
何気ないことを話して、笑いあって、続きを話してまた笑うんだ
涼子とずっと一緒にいられたら良いな
あ…思い出した
いつだったか、雑誌のインタビューで、俺が驚くことを話したって言ってたけど、あれは何だったんだろう
まだその雑誌を見ていないな
発売されているんだろうか
涼子に聞いてみよう
シリーズ化している探偵が主役の話も結構面白い
涼子の本を読み始めてから本が好きになった
涼子の本は全部読んでいるし、涼子に薦められた本も読んでいる
いつも何か持って歩くようになった
今は、涼子が憧れているという女性作家の本を全部読むつもりだ
本を読むことの大切さを教えてもらった俺は、涼子にどんな影響を与えているんだろう
俺なんて駄目だな
もっとちゃんとした大人の男になろう
ずっとそばにいたいと思ってもらえるように
7周目はきつかった
考え事をしながら走るとペースを忘れて早くなってしまうんだ
このまま涼子のマンションに行きたくなったが、やめよう
しばらく連絡がないから、きっと書いているのだろう
俺達のベンチが空いた
そこに座って緑の葉から差し込む光を見た
水面には、いつものようにカモが泳いでいる
こうやって、ぼんやりするのも良いもんだ
涼子何してる?
そう思って、落ちている枝で地面にRYOKOと書いたら風が吹いて、涼子のシャンプーの匂いがした
終わり
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