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妄想物語 智の恋 釣りガール 終
その晩は3人で楽しい酒が飲めた

エリちゃんは相変わらず可愛くて
釣りの話になると
熱くなって盛り上がった

いつの間にか船長の隣でなく
サトシの横に座っていた

船長は 俺と付き合いたいと言ったエリちゃんに
もう少し様子を見ると言っていたそうだ

いつかの賭けは
言い出したかったエリちゃんを止めるためだったらしい

俺は会うたびに
エリちゃんを好きになって
本当に困っていたんだ
船長の彼女じゃなくて良かったよ


船長はときどき台所に立って
料理を作ってくれた

エリちゃんは お酒が弱いくせに
一緒になって飲んで赤くなっていた

船長に認めてもらえて
俺たちは今日から始まるんだな

お互いの気持ちは、船長の前で言ってしまった
なんだか順番が違う気もしたが
エリちゃんが赤い顔して
ニコニコしているのを見て嬉しくなった

これからも船長の船でデートするだろう
船が出ない日は街デートするのかな


サトシは、このことをケイに言ったら
どんなに驚くだろうと思い
ケイの顔を想像して笑いそうになった

明日は仕事があるから終電に乗らないといけない
二人に挨拶して玄関を出た

エリが見送りに出てきて
またメールするね・・・と言う

今までずっと我慢していた気持ちが溢れてきて
初めて彼女を抱きしめた
小さくて折れそうな身体
可愛くてたまらなくなった

顔を見ると目を閉じて待っている
サトシは優しくキスをした

じゃあ帰るね
また釣りしようね

うん。待ってるからね

こうして
今日が終わった

サトシは、朝考えていたことと
全く違った一日の終わりに ほっとして
笑ってしまった

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 釣りガール その21
「サトシ・・・ よお 久しぶりだな。
エリとは久しぶりじゃないんだろ?」

「あっ いいぇ・・・」

「サトシ今まで黙っていたけどな・・・
お前に聞いておきたいことがある」

「はい」

「お前は良い奴だ。カッコばかりじゃなく中身も良い。
きっと今までたくさんの女と付き合ってきたと思う。

それでエリを会わせたくなかったんだ。
エリに手を出しそうで・・・」

「・・・・・・」

「そんな顔するなよ・・・でも今までよく手を出さなかったな。
俺の彼女だからだろう?」

「はい・・・すみません」

「で、どう思ってるんだ?」

「船長の彼女なのに惚れてます・・・」

「そうか・・・はっきり言ったな。本当だな?」

船長は苛立ってはいないが、寂しそうな顔をしていた
本心を言ってしまって良かったのだろうか

サトシは、船長の気持ちを探れずに黙った



そこで今まで黙っていたエリがとんでもない事を言った

「お兄ちゃん だから言ったでしょう?エリは本気だって・・・
サトシさんが好きなの。
もう彼氏役は おしまいだよ」

「えぇ?お兄ちゃんって?何?何だよそれ・・・」

「だから~船長はお兄ちゃんなの エリの・・・
船の上では彼女になってるの。
お客さんに声をかけられちゃうから・・・」

「え~本当に?早く言ってよ~
もう俺 やばくて大変だったんだよ」

「どうやばくてなの?」

「船長の彼女に惚れちゃって まずいことになったって…
何度も 釣りに行けなくなるとか
船長の顔を見れなくなるとか考えたよ
エリちゃんはメールくれるし
会いたくなっちゃうし
どんどん好きになるし・・・」

「それは すごいね。
エリのこと そんなに考えてくれてたんだ・・・」

「冷や冷やしてたよ。どうしようって・・・」

「お兄ちゃん もう認めてよね。
サトシさん 手早くなかったよ・・・」

サトシはホッとして余計な事まで言ったと思ったが
本心なので仕方ない

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 釣りガール その20
今までは
休みの日は天気が悪い日を除いてすべて釣りだった

でも今は
天気の悪い日はエリと会っている

やめよう
やめなきゃと思いながらも
誘われるままに出かけてしまう

ケイにも言えないでいた

一度ケイが車を出すから遠出しようと言い出したが
エリと約束してしまっていたので断った

それで気づかれたようで
電話で聞かれた

「サトシお前 まさかだと思うけど
エリちゃんと会ってるんだろう?」

「まずいけどそうなんだ・・・俺からは誘ったことがないんだけど
よくメールが来るようになってさ・・・」

「おまえ・・・やめろって言ったのにか?
船長にばれたら釣りに行けなくなるどころか
エリちゃんが可哀想だろ?」

「そうなんだけど エリちゃん今は船長より俺だって言うから・・・」

「まずいな・・・きっと何かあるぞ。おまえ覚悟しておいた方が良いな・・・」

「えっ・・・怖いこと言うなよ。まだ何にもしてないぞ」

「何にもしてないって言ったって、信じてくれないよ」




そんな話をしてから数日後
エリからメールが来た

(船長が、サトシさんが休みの日に家に呼びたいって言ってる)

(えっなんで?家に行くの?)

(ちょっとまずいの・・・必ず来てね)

(うん わかったよ)

とうとう ばれたんだな
俺と会ってるって・・・

これは本当にまずい・・・

サトシは
何て言い訳しようか
エリちゃんは何を話したんだろうか

その日が来ないでくれ・・・と願うが
そんなことはなく
その日になってしまった

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 釣りガール その19
吉祥寺で待ち合わせをし
船長に似合いそうなキャップとシャツを選んだ

エリは始終楽しそうに笑い
はしゃいでいる

船長へのプレゼントを選びながら
なぜか俺にも服を選んでいる

「これ似合いそうだよ・・・こんなのは?」

ずっとしゃべっている
傍から見たらこれは完全にカップルだな・・・
サトシはそう思って少し嬉しくなった


喉が渇いたと言うので
知り合いのやっているカフェに入った

サトシは目立ちたくなかったので
店の奥の個室のようになっている席に座った

「へえ~こういう店に来るんだ~隠れ家的な感じだね・・・
いろんな女の子を連れて来てるの?」

「そんなわけないだろ。女の子と来るのは初めてだよ」

「へえ~1号か~それもデートじゃないのにね」

「そうだね・・・」


店を出て駅に向かった
狭い道を車が飛ばして来たので
エリを歩道側にした

それを喜んだエリは
ふざけてサトシの腕に手をからませてきた

「だめだよ・・・そんなことしたら」と
サトシはすぐに手をはずした

「楽しかったな・・・また二人で会いたいな・・・」

「これが最初で最後だよ。もうだめだよ」

「なんで?楽しかったでしょう?」

「楽しいけど二人だけでは会えない。
彼氏がいる子は、こんなこと しないんだよ」

「だって・・・今日はプレゼント選んで欲しかったから・・・」

「わかってる。わかってるけど・・・」




まずいぞ・・・この子は危ない

このままいったら船長にばれる
もう本当にやめなきゃだめだ



でも気持ちが止まらない
今日の服も可愛い

髪を下ろして風になびいて良い匂いがするんだ

さっきふざけて腕を組んだ時に当たった胸も
結構大きいし…

何考えてるんだ俺は…

だめだ だめだ…

もうほんとに会わない
釣りの船の上でしか会わない
船長と一緒のときしか会わない

サトシは、今度こそと決心した

テーマ : 大野智
ジャンル : アイドル・芸能

妄想物語 智の恋 釣りガール その18
しばらく仕事が続いて
釣りに行かれずにいた

ドラマの撮影に入ると
先が見えず
休みなんて言い出せない状況になる

スマホを見る暇もなく
やっと休憩時間になって手にしたら
メールが届いていた

エリからだ

ドキドキしながら開いた

(元気ですか~釣りに来ないね。忙しいの?
あたしに会いたくないのかな? )

何言ってるんだ?面白い子だな…
だいたい他の男にこんなメールするかな…

サトシは、どう返信して良いか迷い
そのままにした


翌日またエリからメールが来た

(なんで返信しないの?待ってたのに
船長にプレゼント買いたくて一緒に選んで欲しかったのに・・・)

(ごめん・・・ちょっと忙しくて見てなかったよ。
プレゼント選ぶんだね。良いよ一緒に行っても)

(やったぁ~じゃあ 待ち合わせしよう。吉祥寺に行ける?)

(吉祥寺なら知ってる店が結構あるから選びやすいかも・・・)

(じゃあそうしよう。船長には内緒だよ・・・プレゼント驚かすんだから)

(うん。わかったよ)

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プロフィール

satoco

Author:satoco
嵐のファンになり13年目ですが、
活動休止を機にファンクラブから離れました
お茶の間ファンではなく、一般人です

大野智さんが活動を始めるまでは、一般人として感じた事を書くことにします

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